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こじんまりとした同期会は盛り上がりお酒もいつもより進む
｢あ、そう言えばさ、お前ら岸の結婚式行くの？｣
岸と樹は中高で同じ野球部に入り仲が良かった。
松村と岸は中学が同じだったらしく樹の影響で仲良くしてたらしい。
まぁ、だからか私と岸が付き合っていた事を知らないのは当たり前だ。
樹を見てはいないが、何となく樹がこっちを心配そうに見ているんだと分かる。
｢私は行かないや、外せない用事があるし。｣
｢あぁ、A行かねーんだ。チカ来るって言ってたから俺が構ってやるか笑｣
樹が気付かれない用にサッとフォローしてくれる。
別にいいのに笑
でもまぁ、ご好意は頂いておこう。
目でありがと。と伝えてみたらどうやら伝わったみたいで、ニヤッと笑った。
｢変な目でみんなバカ樹。｣
｢お前マジ性格だけかわいくねぇな、｣
｢あぁー、それ俺も同意するわ、｣
｢そっくりそのままあんたらに返すよ、｣
そこから誰の性格が1番曲がってるかとか、モテるとかそんな話になって店の閉店時間になった。
｢A送って行くからもうちょい待てる？すぐ片付けるから、｣
｢んー、分かった。松村に迷惑かけられないしね、｣
｢えっ？なんで？｣
｢いや、だってコイツ一応彼女持ちじゃん？まぁ、こうやって飲んでるのも彼女的には気に入らないだろうけどさ、一応私も気にしてんのよ笑｣
｢へぇー、意外(笑)｣
｢誰かさんが松村北斗潰さなきゃこんな事にはなってなかったけどねー｣
｢俺！？コイツがじゃんじゃん飲んだだけだろ笑｣
｢樹が煽るからでしょ笑｣
｢煽ったか？笑無自覚だわ笑｣
｢サイテー｣
｢んはっ笑ほら！終わったべ！帰ろ！おい！起きろ北斗！！｣
ヒョロい樹が酔っ払ってふらつく松村を支えながら歩く
近くでタクシーを拾って3人で乗り込む。
松村は完全に寝てしまった。
｢なぁ、大丈夫…？岸の事も美玲の事も…｣
大丈夫…って何が？
岸が結婚する事？
美玲との関係？
.
大丈夫…
な訳無いでしょ…。
私は何も答えられなかった。
気を利かせた樹が話題を変えてくれて、この話はすぐに無かった事になった。
北斗を送り届け私の家に向かう頃には睡魔が襲ってきて逆らう事ができずに眠っていたらしい。
次の日に自宅のベッドで昨夜の姿のまま寝ていたからきっと樹が運んでくれたんだ。
ありがとう。色々と…
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作者名：み、 | 作成日時：2021年6月22日 7時
