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〜樹 side〜
ふと目が覚めた
時計の針はすっかり12時を回っていて明日仕事だと言っていたAを思い出す
｢A、起きて！｣
体を揺すったけど起きずに逆に俺にぎゅっと抱きついてきた。
あぁー、待って、無理だって…こんなの起こせねぇーだろ…。
それでも明日仕事のAをこのまま家で寝かせておいていいものか、あー…マジどうすりゃいいんだよ…、
俺の葛藤とは裏腹にAは相変わらず可愛い寝息をたてて俺に抱きついている。
よーし。
もう決めたぞ！起こさねぇ！寝る！俺も寝る！
家も近いし朝早く起きりゃ何とかなるだろ！！
.
〈翌朝〉
隣りに寝ているはずのAの姿が見当たらずリビングキッチンからかコーヒーのいいにおいがする。
｢あ、おはよ。私もう出るから、｣
テーブルの上には朝食が用意されていて端の方にメモも置いてある。
｢おう、送るわ。｣
｢いや、樹寝起きだしいいよ。まだ暖かいだろうし、朝ご飯食べてて｣
確かに寝起きで眠いし、もしも事故なんてしたらって考えたらAの言う事を素直に聞くことにした。
｢ん、了解。ありがとな、久々ちゃんとした飯食うわ笑｣
｢そりゃあ、良かった笑ちゃんと食べなよ、ガリガリだと色々痛い。笑｣
｢甘い朝の時間をディスりで台無しにすんなや、笑｣
｢甘いか？笑まぁ、もう時間ないから行くね笑｣
｢おう！じゃーな！気をつけて｣
俺が手を振るとAもニコっと笑顔を見せてひらっと手を振って出て行った。
｢あぁー、一緒に住もうかな。笑｣
デカめの独り言を言ってAが用意してくれた朝飯を食ってまた寝た
あぁ。俺幸せだわ…笑
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作者名：み、 | 作成日時：2021年6月22日 7時
