misbehave (ページ36)

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｢樹、今日家行っていい？｣

『おー、今日休みだしいつでも来ていーよ、あ。てか、迎えに行くわ！準備終わったら連絡して！』

｢了解。準備したら連絡する。じゃあ、後でね｣

今朝は樹からの電話で起きた
昨日も残業で日を超えて寝たから眠くてしんどいはずなのに、樹の声を聞いたら無性に逢いたい。と思ってしまった。
我ながら乙女で可愛いとこあるじゃん。と電話を切った後に口元がにやけた。

A準備できた

juriすぐ行く

樹の家から家まで約5分

歩いて行けなくもない距離だが迎えに来てくれるって言うし、車の方が楽だからいつもお言葉に甘えさせて貰っている。

juri着いたよ

荷物を持ち玄関を出てエレベーターに乗り込む

早くつかないかなー、なんてワクワクした自分がくすぐったくってまた口元がにやける

｢おまたせっ！｣

樹は車に寄りかかってスマホをいじりながら立っていて、その姿すらカッコよく見えてドキッとした。

｢おうっ！｣

私の声にクシャっと笑って答えてくれる

車の助手席側のドアをサッと開けてくれた。

｢慣れない…笑ありがとうございます笑｣

｢男の常識だろ！このくらい笑｣

ニヤッと笑ってまるで褒めてくれ！と言わんばかりの顔をしている。

｢手馴れてて嫌な感じー。笑｣

｢そんな事言ったってしょーがないでしょーが！笑妬いてくれてんの？もー、ほんっと素直じゃないけど可愛いね～笑｣

そう言って樹は私の両頬をムニムニと引っ張った

｢いひゃい、はなひへ、｣

｢はぁ？何て？笑｣

｢ひっはるな！｣

｢かわいー笑｣

そう言ってチュッと、触れるだけのキスをして樹は前を向き直り車を発進させた。