misbehave (ページ34)

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｢A、今から美玲のところ行くけど…どうする…？｣

チカの耳にもきっと届いているんだと思う。

｢行こうかな…。心配だし。あの噂だって、ただの噂話だし、本当かどうかは本人に聞かないとわかんないでしょ…。｣

内心は心配という感情よりも確かめたい。という気持ちの方が勝っているのかもしれない。

そんな最低な考えを持っている今の私が嫌で嫌で仕方ない。

｢無理しなくていいからね…？｣

チカも相当気を使ってくれているんだと思う。
私と美玲の間で板挟み状態で相当息苦しかったと思う。

｢ありがとう。チカもね。｣

ニコっと笑ってみた。
心配な様子のチカを少しでも安心させてあげたかったから。

するとチカも笑い返してくれた。

｢行こっか、｣

チカと二人で美玲のいる病院に向かった。

向かう途中チカとは何か会話していたっけ、チカとの会話に全く身が入らなかった。

ただ、ソワソワというかザワザワした感覚だけは覚えている。

｢A病室こっちだって、｣

チカがナースステーションで聞いてくれたようで、私に手招きをする

｢美玲意識戻ってるのかな…、｣

｢どうだろうね。戻ってたらいいね。｣

私はチカの言葉に素直に頷く事はできなかった…