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自宅の最寄り駅に着き駅の改札を抜け帰ろうと自宅の方向へ足を進めると駅の入口付近に朝見た背中があった。
声を掛けようか迷ったが、向こうが先に気づいてしまった
｢ん、？あれ？Aっ！？何してんの？！｣
｢いや、帰るんだよ。岸こそ何してんの？｣
｢俺も帰るところ！てか、俺ら最寄り一緒っだったんだな！笑｣
｢ふふ笑そうみたいだね笑じゃあ、私こっちだから｣
｢え！？俺もそっち！！！あぁ、A送って行くよ！｣
岸がニコニコと言っている。
どうせ帰り道なら断ったって意味が無いだろうし素直にお言葉に甘えさせてもらうことにした。
｢A今何してんの？｣
｢今はインテリアのデザインとかコーディネートしてるよ。岸は？｣
｢俺？俺はー、イベント会社の営業やってる！毎日走り回ってヘトヘト笑｣
｢岸も大変なんだね笑｣
｢まぁなー、笑でも、毎日充実してて楽しい。正に天職！｣
｢岸は昔から人付き合いは上手かったもんね笑営業ってのも何となく似合ってる気がする笑｣
｢そうか！？確かに先輩とか取引先の人とかにも良くしてもらってるわ！笑｣
岸は本当に楽しいそうに目を輝かせている
｢じゃ、私ここだから、なんか今日は色々とありがとね？今度お礼も兼ねてご飯でも奢るわ。｣
岸は大きな目をまた大きくしてマンションを見上げている。
｢えっ！！！Aここ住んでんの！？めっちゃいいとこ住んでんじゃん！！やべｯ！！！すげぇッス！！！｣
｢あぁ、風磨と住んでるから。風磨がほとんど出してくれてるから私はそんなに凄くはないよ笑｣
｢えｯ！？風磨くんと住んでんのｯ！？何か意外…。｣
｢はは笑そんなに？まぁ、結構上手くやってるよ笑気を遣わず楽だしね｣
｢そうなんっすね、、あ！飯！行こう！てか、奢りっすか！？やべｯ！嬉しいっす！｣
｢まぁ、うん。今日のお礼だし、あ、でも私これから忙しくなるんだった。だからしばらく先になるだろうけど…。｣
｢お礼なんていいよ笑あ、じゃあさ！連絡先…聞いても大丈夫…？｣
岸が不安そうに上目遣いで聞いてくる
岸も気にしないフリしているだけで本当は気を遣ってくれているんだろうか。
｢いいよ。｣
｢よっしゃ！これ俺の連絡先な！｣
そう言ってスマホを取り出した。
私もスマホを出し連絡先を交換した。
｢じゃな！また時間ある時連絡するわ！｣
私がマンションのエントランスに入るまでニコニコと手を振っていた。
そんな岸にまた懐かしさが込み上げてきた
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作者名：み、 | 作成日時：2021年6月22日 7時
