misbehave (ページ16)

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～樹 side～

高校1年の入学してまだ1ヶ月も絶たないくらいの頃。

Aの第一印象は真面目と言うよりかどちらかと言うとクールで、ちょっとヤンチャそう。って感じだった、俺が言うのもなんだけど、笑

制服のスカートもパンツ見えるんじゃね？ってくらい短けーし、ブレザーの中にパーカー着てポケットに手ェ突っ込んで、肩よりちょっと長い少し巻かれた可愛い栗色の髪の毛を揺らしながら颯爽と歩いているような女子。

まぁ、ドタイプだし可愛いって思ったんだけどね？笑

｢お前何見てんの？｣

｢んあ、？あぁ、別に何もねぇーよ！｣

｢ふーん。笑｣

｢何だよ笑｣

｢べーつにぃー笑｣

｢樹くん！風磨くん！やべぇッス！！！｣

｢何だよ岸！！！うっせぇよ笑｣

｢いや！マジで！！！可愛い子見つけたんすよ！！｣

｢マジで！？でかした岸！！で、どんな子！？｣

｢スカート短くて！足細くて！目がぱっちりしてて！髪の毛が明るい茶色っぽくて肩くらいまででクルッとしてて！耳にピアスあったっす！！｣

｢ギャルじゃん！笑行ってみようぜ！風磨！｣

｢いーよwww行くか笑｣

｢こっちっす！確か2組に入っていったんすよ！｣

教室を覗くとさっき見たあの子がいた

｢あぁ！！あの子っす！！！｣

｢ぶっwアハハハハｯwwwひぃーwwwやっべぇｯwwwウケるwww無理無理待ってwww｣

岸が指差した途端風磨が壊れたみたいに笑いだした。

｢ふはｯwお前大丈夫か？wwwやべぇーぞ？ww｣

｢いや、あいつ俺の妹www｣

｢は？｣

｢菊池A、あいつ俺の双子の妹笑てか、岸ヤバくねwwこれ、岸には黙っとこうぜ笑あぁー、やべぇ、おもろそうだわー笑｣

｢お前マジで性格悪ぃーなww｣

『ねぇ、A風磨くん来てるよ！笑』

『ほっといていいよ、どーせろくな事考えてないから、あいつ。』

『Aサイコー笑』

『バカにしてんでしょ笑腹立つわ笑』

派手な女子達の真ん中でさっきとは打って変わって可愛く笑っていた

このときにはもうすでにお前に堕ちていたんだと思う。

もう手に入らないものと諦めた事もあったけど、今俺の腕の中でスヤスヤと寝ている愛おしい彼女。

ずっと望んでいた彼女の隣。どうか夢なら覚めないでくれ。と柄にも無く願いながら抱きしめ眠りについた。