△ ページ15
ソファーで寝ている樹を起こさないように後片付けを始める
樹が酔い潰れるなんて珍しい
チカと暴れたのがより酔を回させたのだろうか
そんな事を考えながら黙々と片付けてそれなりにきれいになった。
さーて、私はどこで寝ようか…。
風磨のベッドで寝ようかと思ったが流石にやめた、
どうしょうもなく、ソファーで寝る樹を背にして床に座る
｢なぁ、A。｣
｢！？寝てたんじゃないの？！急に話しかけないでよ、心臓飛び出るかと思った…。｣
後ろからいきなり声がして振り向くと、至近距離に樹の顔があり驚いて後退りをする
すると樹の手が伸びて来てパッと腕を掴まれた。
｢あのさ。Aってさ、今も…岸のこと好き？｣
いきなりの事が続いて戸惑いが隠せない。
｢っ、、、岸のことは…。もう、何とも思ってない。｣
｢ならさ。俺の事ちゃんと見てくんね？｣
｢なん…で、、？｣
｢俺。ずっとAの事好き。散々アピってたんだけど全然相手してくれねぇーし。｣
｢ごっ、ごめん…樹の事だから、遊びかと思ってた…。｣
樹の表情や声色から嘘だって感じる事はなくってどう答えるのが正解なんだろう…。
｢まぁ、散々遊んで来たしそう思われるのも仕方ねぇわな、笑｣
ははっ。と何だか力無く笑う樹
｢で、俺フラレる？｣
｢ふっ、、、フラレる…の？｣
｢フラれない？｣
｢わ…から、、ない…。｣
｢…。A…、キスしたい。嫌なら突き飛ばしていいから。｣
いや…。
そんな感情が湧いてくる暇もなく、私は樹の唇をそっと受け入れた。
｢やじゃなかったんだな笑｣
いたずらに微笑む樹は、さっきまでとは全然違って見える。
｢///チャラい…慣れてていや、｣
｢そりゃあしょうがないべ？笑経験豊富だもん笑｣
｢じゃあ、私じゃ手に負えない…｣
｢俺が優しくリードしてやるよ笑心配せずについて来い｣
何だろう…。久しぶりに胸がときめいている気がする。
このときめきを私は信じていいのだろうか。
｢A…？大丈夫か？｣
｢樹…私、樹の事ちゃんと好きになれるかな…？｣
｢俺を誰だと思ってんの？爆モテじゅったんだぞ？！｣
｢遊びだったら許さないからな。｣
｢遊びで親友の妹に手ェ出せねぇーよ。｣
起き上がって私の横に座って私の頭を優しく撫でながら真剣な目でそう言う樹
｢変な事しないでよ。｣
｢無理。何なら今からキスの続きしたい。｣
その言葉とほぼ同時に樹は私を包み込み熱く甘い快楽へと誘った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み、 | 作成日時：2021年6月22日 7時
