伯拾捌頁─双ツノ黒ト 6─ ページ14
「ああ、気に食わねぇ。太宰の顔も態度も全部だ」
「私も中也の全部が嫌いだね。好きなのは中也の靴選びの
「あ...?そうか?」
『深夜だっていうのに君達は本当に元気が良いですね。あとそれ嘘でしょうから真に受けない方がいいですよ』
息をつく暇も無く懲りずに口論する二人。
どちらも何も云わずに、云ったとしても無視すれば済む話なのにこの二人の性格上それは不可能なんだろう。
云い負ける=更に馬鹿にされる。
中也さんの場合は正にそうなのだろうが、残念ながら彼が太宰さんを云い負かしたところを私は見たことが無い。
そんな私はというと、今更何を云っても急に仲良くなる訳が無いとの初心に戻り、大人しく彼等の後ろを歩いていた。
最初は私が先頭を行くと提案したのだが中也さんに全力で阻止されてこうなっている。
理由としては、私の異能は後方でこそ輝くものであり自分が先頭に居た方が何があっても対処がしやすい...だっただろうか。
昔もよく同じことを聞かされた。
「うん。勿論、嘘。靴も最低だよ」
「手ッ前ェ!」
予想通りの彼の発言に中也さんは怒号と共に蹴り技を繰り出した。
足は空気を割く気持ちの良い音を乗せ、瞬時にしゃがんだ太宰さんの頭すれすれを通る。
少しでも回避が遅れていればと当たりそうな勢いだったが、私はヒヤリともせず後ろでその行動を見守っていた。
「無駄だよ。君の攻撃は間合いも呼吸も把握済みだ」
「加減したんだよ。本気なら頭蓋骨が砕けてたぜ」
「そりゃ、おっかない。ま、中也の本気の度合いも把握済みだけど」
青筋立てながら今にも殴りかかりそうな中也さんに対して、微塵の焦りも感じさせない余裕の表情を浮かべる太宰さん。
こんな状況でもいつもと変わらないその態度に、流石と私は胸の中で感嘆した。
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煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» 了解です、合っていて良かったです(*^^*)承認しておきますね。最新パートまで読んでいただきありがとうございます!過去編共々頑張っていきます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 最新パートまで読ませていただきました!これからの有島ちゃんが楽しみです! (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 狼楼に直しときました…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» あ!あってます!直すの忘れてた…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» すみません、今「炎化狼」という名前の方の申請をもらっていたのですが、狼楼さんでしょうか?名前に狼とついていたので質問させていただきました。 (2019年6月15日 14時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2018年3月6日 7時