伯漆頁─密会─ ページ2
小鳥のさえずりが聞こえぬほど外も社内も騒がしくなった朝の頃。
久しぶりの短期間での激しい運動量に、私の身体は限界を超える寸前だった。
いや、確実に超えていた。
そんな私は今、全身の力を抜いてうつ伏せで上半身の重みを事務机に預けている。
もはやそれは最近の恒例となっていた。
隣から先輩たちの会話が聞こえてくる。
「はぁ〜、やる気出ない｣
「朝から壊れたラッパのような声を出すな太宰｣
「私は今ねぇ、誰かと対話する気力もないのだよ｣
『すみませんが私も心身ともに限界です』
太宰さんに続いてついでに自分も口だけを動かして答える。
筋肉痛も一日寝れば治るわけではない。
こういう事はもっと元気な頃に依頼してほしいものだ。
というのも、私の躰は異能の影響で年齢よりも老化している。
臓器や骨などの身体検査をすれば、恐らく三十〜四十代と計測されるだろう。
「(...こうして見ると兄妹に見えるな)」
そんな国木田さんの心の声が聞こえてきそうだが、呼吸でお腹が膨れたら善いのにとバナナを皮ごと食べようとしている兄などご遠慮願いたい。
「お前達と敦の連携で街は壊滅を免れた！その翌日に何故そうなる？｣
「それがねぇ...社長から次の仕事を頼まれちゃって......｣
『今受けている依頼が終われば当分は動きたくないです......』
はぁ〜っと長ったらしい溜め息をつく。
その依頼を受けた時、社長さんは私に恨みでもあるのか？と思わず疑ってしまったものだ。
「そう云えば、昨日社長と敦がえらく話し込んでいたが────その件か？｣
「そうだ｣
年季のある鐘のような厳格な一声。
その一声でその場の空気が一瞬にして変わった。
「太宰、A。マフィアの首領と密会の場を持つ件は進んだか｣
『紅葉さんに手紙を頼みました。きっと今頃渡してくれています』
「ポートマフィアの首領は来ると思うか｣
「来るでしょう。────社長を殺す絶好の好機ですから｣
太宰さんの瞳が妖しく光る。
私も同じ質問をされたらそう答えるだろう。
森さんがこんな良い機会を逃すわけがない、と。
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煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» 了解です、合っていて良かったです(*^^*)承認しておきますね。最新パートまで読んでいただきありがとうございます！過去編共々頑張っていきます！ (2019年6月15日 17時) (
レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 最新パートまで読ませていただきました！これからの有島ちゃんが楽しみです！ (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 狼楼に直しときました…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» あ！あってます！直すの忘れてた…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» すみません、今「炎化狼」という名前の方の申請をもらっていたのですが、狼楼さんでしょうか？名前に狼とついていたので質問させていただきました。 (2019年6月15日 14時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2018年3月6日 7時
