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1話 ページ1
「星涙病、ですか?」
体に異変を感じ、蝶屋敷へやってきた私へ胡蝶さんが伝えた病名は、初めて聞くものだった。
「あの、どんな病…なんでしょうか?」
胡蝶さんから詳しく教えてもらうが、その病は私の想像を遥かに超えるものだった。
「この病を患った方は私の知る限りは初めてで…あまり記録がないんです。
ですが、今わかっていることをお話しますね。」
.
私は胡蝶さんから聞いた話を頭の中でまとめる。
星涙病は、名前の通り涙が星に変わる病だ。
病状が軽ければそれで済むが、重くなれば視細胞を失い色を認識できなくなり、稀に記憶も消える…らしい。
(記憶が消える…ねぇ)
ふと"彼"を思い出すが、その前に胡蝶さんへ質問があることを思い出し、頭を振り彼のことを頭から消す。
「その病…治るんでしょうか」
「そうですね…治療法はあります。」
ですが…と胡蝶さんは続けて言う。
「少し…難しいかもしれません。」
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作者名:九条桜 | 作成日時:2020年2月7日 2時