カフェラテ 2 ページ8
貴方side
くちびるが離れて、また目が合う
檜山｢は、A、顔真っ赤じゃん｣
A｢こ、光成くんだって耳、赤くなってるよ｣
檜山｢当たり前だろ…｣
なんて、2人とも真っ赤になってるんだろうな
A｢あ！シュークリーム持ってきたの｣
気恥ずかしくなり目を逸らして、ケーキボックスをテーブルに置く
檜山｢まじ？気ぃ使わなくて良かったのに｣
A｢ううん、ここのお店のシュークリームすっごく美味しいから、光成くんとご家族にも食べてもらいたくて｣
檜山｢え、ありがとう。じゃあ家族分残しとくか｣
A｢うん、気に入ってくれたらいいなぁ｣
と、言いながら2人分シュークリームを取り出すと
檜山｢めっちゃ美味そう…！｣
A｢だよね！｣
キラキラ目を輝かせる光成くん
ふふ、可愛い…
光成くんが用意してくれたお菓子とシュークリームを食べながら
次のデートはどこに行くか相談する
檜山｢もうすぐ駅前のイルミ始まるよね？｣
A｢確かに！寒くなって来たもんね｣
檜山｢じゃあ放課後イルミ見て、一緒に夜ご飯食べるのは？｣
A｢わぁいいねぇ！｣
光成くんのおかげでスムーズに決まった
檜山｢あ、そういえばAが言ってた映画、借りてきた｣
A｢え！本当に!?見よ！｣
この前私が見たいって言ってたラブコメディの映画を借りてくれてたみたい…！
早速映画を見ていると
するりと手を繋がれた
A｢…っ、光成くん！｣
檜山｢ん？何？笑｣
その余裕を壊したくなって
えーいと思い切って光成くんの肩にもたれかかった
檜山｢…!?｣
A｢へへ、｣
目を丸くした檜山くんがおかしくて笑みがこぼれる
その体勢のまましばらく映画を見ていると
いつもの優しい匂いに安心して、自然と言葉が出た
A｢いつも光成くんってみんなに人気だから、独り占めできて嬉しい…｣
檜山｢ん？え、そうでも無いだろ笑｣
A｢ううん、皆のリア恋枠だもん｣
実際、光成くんは優しくてかっこよくてみんなに好かれてる
檜山｢Aまで言ってるやん笑｣
皆のリア恋枠っていうのは同じクラスの深田くんたちが付けたあだ名だ
A｢でも今は私だけだから、｣
檜山｢ずっとAだけ｣
ぎゅっと手に力を込められてそう言う光成くん
A｢うん、私も…｣
この空間が心地よくて、思わず眠くなってくる
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作者名：いろは | 作成日時：2021年10月28日 0時
