.full moon night.

night 36 ページ37

名前side


名前｢ちょっと！｣


颯太くんのとろんとした目が近づいてくる


颯太｢はは、かわいいねぇ｣


にやにやしてる…！


名前｢ほ、ほら！明日のピクニックのためにもう寝ないと！｣


と焦って口走る私の頬にちゅとくちづける颯太くん


名前｢へ！？｣


とびっくりする私の腕を引っ張り上げて起こされる


颯太｢今日はこれで我慢してあげる〜じゃあおやすみ！｣


と、呆然とする私に満足げに笑いかけ、部屋を出る颯太くん


名前｢なんなの、もう…、｣


頬が熱い…


颯太くんのペースに乱されっぱなしだった


なんて思いつつまたベッドに寝転ぶ私


太ももがちくりと痛み、颯太くんの顔を思い出す


もぉ〜、血を飲まれるのはいつまでたってもなれない……！


と目を閉じる


けど、どうしても寝れない…！ぜったい颯太くんのせいだ…




いつの間にか寝ていたようで、太陽の眩しい光が目に入る


背伸びをしつつ時計をふと見ると、


名前｢え！？13時！？｣


がばっと起き上がる


やっばい今日はピクニックのためにお昼からお弁当作るんだった…！


急いで身支度してリビングに降りると、みんな何かしら準備をしていた


名前｢ごめん！寝坊しちゃった！｣


青木｢ふふ、1回起こしに行ったんだけど、めっちゃ気持ちよさそうに寝てたからそのままにしといた｣


青木くんが可愛らしく笑いながら言う


名前｢え〜？起こしてよ！｣


織山｢おっ、寝坊した人じゃん｣


と尚大がからかってくる


名前｢たまたまだからね！｣


颯太｢そうそう！俺のせいでごめんね〜｣


湧｢おいっ！名前に何したんだよ〜！｣


颯太｢えっ、それは内緒かな〜｣


昨日の事を思い出して、顔が赤くなる


織山｢ちょ、何顔赤くしてんの!?｣


名前｢なっ、なんでもない…から！｣


湧｢おい、ますます何したんだよー！｣


颯太｢名前、可愛い〜！！｣


と、颯太くんがひっついてくる


そんな風に騒いでいると、


皇輝｢こら、そこ！手動かす！｣


皇輝くんから注意されちゃった


そして、みんな外に置く椅子を運ぶように指示されてる


キッチンに行くと、豊田くんと檜山くんがいる


檜山｢あ、やっと起きたんだ｣


豊田｢名前ちゃん、おはよう｣


名前｢っ、おはよう！私も手伝うよ！｣


腕まくりをしてエプロンをつける


檜山｢じゃあ、そこの卵混ぜて｣


料理をしていると、青木くんがきた


青木｢じゃーん！ケーキの上にのせるいちご摘んできたよ！｣

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