.full moon night.

night 29 ページ30

深田side



俺は昼頃に名前ちゃんの血を貰うことになった


やべ〜緊張してきたかも…


名前ちゃんが検査に行ってる間に安嶋くんに聞く


深田｢どんな感じだったんすか？｣


安嶋｢えっ！どんな感じって…やば、かった…｣



黒田｢え！やばかったって何！？｣


平塚｢なんだよそれ〜！｣


騒ぎだす人たち笑


安嶋｢何か、抑えられなくなる感じっていうか…｣


え〜俺大丈夫かな？笑


颯太｢なんだそれは！｣


湧｢抑えろ！｣


安嶋｢いや！抑えた抑えた！｣


皇輝｢深田、我慢できるよね？｣


皇輝くんの笑顔が怖いっす…笑


すぐに昼になって、名前ちゃんの部屋のドアをノックする



名前｢はーい｣


部屋に入ると、ソファで本を読んでるのが目に入った


名前ちゃんが本をパタンと閉じると、頬を赤くしながら


名前｢どっどうすればいい？｣


と聞いてくる。かわい…


名前ちゃんの隣に座る


端による名前ちゃんに意地悪したくなる笑



深田｢ねぇ、俺の上に座って？｣



名前｢へ！？｣


深田｢そっちの方が飲みやすいんだけどな〜｣


と言うと、名前ちゃんが覚悟を決めたように、おそるおそる膝に乗ってきた


深田｢うおっ、がち！？｣


名前｢深田くんが言ったんじゃん…｣



自然に上目遣いになる名前ちゃん



待って、可愛すぎん…？


甘い匂いが一層濃くなって思わず腰を引き寄せる


名前｢…っ…｣


深田｢じゃあ、飲むよ？｣


名前｢っうん…｣


髪の毛を耳にかけると、反対側の首に安嶋くんが噛んだ跡が見える


もやっとして、その跡を隠すように首に手を当てて、顔を傾ける


できるだけ痛みを感じないようにそっとしよう…

ちゅ…


名前｢あっ…んっ｣



名前ちゃんが小さく声を上げる



それはやっちゃダメなやつやん…！



そして、力が抜けて俺にもたれかかってくる名前ちゃん


この体勢やばいやつじゃん…！



流れ出る血は、試験管で飲むのとは、比べものにならんほど美味しい…


もっと飲みたいという欲求をどうにか抑え込んで、口を離す


深田｢っん、ありがとう、｣


名前｢…うん…｣


真っ赤な頬とうるうるした瞳の名前ちゃんから目が離せない…


まだ熱さをもってる噛み跡に処置をする


赤くなるはずがない顔が暑く感じる


名前ちゃんを肩にもたれかかるようにして


深田｢体調、どう？｣


やりすぎたかも…と思って聞くと


名前｢大丈夫…！それより恥ずかしくて…｣


やっぱ可愛いわ

night 30→←night 28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す