.full moon night.

night 28 ページ29

名前side


気づいたら寝てたみたい…


目を覚まして、窓を見上げると、予報通りの曇り。良かった！


顔を洗うついでに手当されたガーゼを開いてみると


わ…2つの赤い点がくっきり入ってる


じっと見ていると、昨夜の安嶋くんの顔が浮かんでくる


何かを堪えるような表情…


また顔が赤くなってしまう


もう！慣れないと！心臓もたなくなっちゃう！



洗顔終わりの顔を気合い入れのためにぱんっと叩く


リビングに降りると、安嶋くんが駆け寄ってくる


安嶋｢名前ちゃん、おはよう。体調悪くない？？｣


名前｢あっうん！元気！｣


何となく顔が見れない…


颯太｢いいなぁ〜！！俺も飲みたぁ〜い｣


颯太くんがいつものように大声をあげる


皇輝｢うっちー我慢して！笑｣


今日はレバーとかほうれん草とか鉄分たっぷりだ…笑


拓実｢気づいた？鉄分いっぱいメニューだよ〜｣


にこにこと拓実くんが笑う


檜山｢一応ね。倒れられたら困るし｣


クールな顔に似合わずくまさんのエプロンをつけた檜山くんが言う


血、飲めなくなるしね…


私の考えてることがわかったのか慌てたように


檜山｢あっ、そういう意味じゃなくて、、心配だから｣


黒田｢光成、素直じゃないんだから！｣


名前｢うん、ありがとう笑｣


慌てた檜山くんが可愛くて笑ってしまう


檜山｢光輝うるせー。名前も何笑ってんだよ笑｣


そして、朝ごはんが始まった


名前｢今日、何時くらいに出発するの？｣


湧｢うーん…夜すぎても昼すぎてもなあ〜｣


安嶋｢夕方位がいいかな？｣


青木｢それが1番安全かも｣


と、午後5時に出発することになった


すでに今から緊張してる…


皇輝｢名前ちゃん、大丈夫！吸血鬼の力って結構すごいんだよ｣


平塚｢特にこの2人はね〜｣


安嶋｢俺、この中で1番力強いと思うよ笑｣


ヴァサ｢言うね〜｣



深田｢俺も！意外性の男だから！｣



檜山｢なんだよそれ笑｣


笑う皆を見てると、安心してきた


食事が終わると、血圧と血糖値を測ってもらう


豊田｢うん、異常なしだよ。今日の朝ごはんが効いたのかな？笑｣


ふふと微笑みながら指から測定器を外す豊田くん


名前｢そうかも笑｣


朗らかな雰囲気が広がる


豊田くんはにこにこ皆を見守ってるお父さんみたいな感じでほっとする…


青木｢えっ〜と、今日はお昼くらいに深田が血を貰いにいくと思うよ｣


青木くんが記録を書きながら言う


名前｢うん…！わかった｣


深田くんかぁ…

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