BE ALIVE 〜強く、生きる〜

episode16 ページ19

知念side



雄也とゆーてぃとひかを奥に連れてった涼介。



離れた所にいる僕たちまで伝わってくる、やばそうな雰囲気。



光「…ごめん。


実は、昨日こいつと同じピンバッチをつけた奴らに絡まれたんだ。


だけど、ケンカって程までいってないし、俺らが一方的に攻撃しただけだから、報告しなくても…いい…かなっ…て。」




最初の方はスラスラ話していたひかも、山ちゃんに睨まれたのか、徐々にどもりはじめた。



涼「…何で勝手に判断した？」



光「ごめん…。」



涼「ごめんじゃないんだよ。


こいつ、今朝、倉庫にいたんだぞ？


昨日、お前らの後をつけてアジトまで来て、朝まで倉庫を探索してたって言ってるんだぞ？」



高「…でも！

たった一人ここに来たくらいで、そんなに怒んなくてもいいだろ？」



裕「そうだよ！

俺らも悪かったけど、そんな事で…」



涼「…そんなこと？


分かってんのか？


こいつがアジトの場所知ってるってことは、仲間にも伝わってるかもしれないんだぞ？


仲間に伝わってるなら、他のグループにも伝わってるかもしれない。


それがどれだけ危険な事か、わからない訳じゃないだろ？」



光「そう…だけど…。」




アジトの場所は基本的に外部には秘密。



バレると重点的に攻められるかもしれないから。




涼「ちゃんと報告してくれれば、警戒できた。


今回はたまたま俺が早く来たから良かったけど、もし違かったら、どうなってたかわかんねぇぞ？」



裕「…うん。」



涼「ほんとにわかってんのか？


何かあってからじゃ遅いんだよ！！」




徐々にヒートアップする涼介。



大「山田！

それくらいにしとけ。


…また頭痛くなるぞ。」




それを止めたのは、やっぱり大ちゃんだった。

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