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ドクターside
ドクター「…ねぇ。
コマンダーは、どういう過去を送ってきたの?」
コマンダー「…過去…か。
……ッう!」
ドクター「ぇ、大丈夫!?」
突然コマンダーが、右足を抑え始めた。
コマンダー「心配ないッ…
気のせいだ…!」
ドクター「気のせいって…」
コマンダー「もう、ないんだ右足は…
だから、痛むはずもない……のに。
たまに痛む…気がするんだ…」
ドクター「…。」
気がする、という割には。
コマンダーはとても苦しそうに顔を歪めていて。
ドクター「鎮痛剤とか、あるけど…」
コマンダー「必要ない。
すぐ…治るっ…」
ドクター「…強情なんだから…」
…コマンダーの過去。
恐らく、あまり良いものではないのだろう。
そして、今はない右足が、過去と関係があって。
過去の話をされた事で、ストレス状態になって。
痛みという形で発症した。
…そんな感じかな?
コマンダー「…はぁ、…」
しばらくすると痛みも収まったのか、右足を抑えるのをやめ、顔を上げるコマンダー 。
額を伝う脂汗が、そのひどい痛みを表していた。
ドクター「ごめんね、コマンダー。
嫌なこと思い出させちゃって。」
コマンダー「……別に、」
ドクター「…はい、これ。
とりあえず右腕の麻痺の方は、これで改善すると思うよ。」
コマンダー「あぁ。」
ドクター「ちゃぁんと飲むまで、何回でも来るからね?」
コマンダー「……。」
コマンダーは昨日の件を思い出したのか、あからさまに嫌そうな顔をした。
コマンダー「…今飲むから、もう来るな。」
コップに水を注ぐと、すぐに薬を飲む。
ドクター「いい子。」
コマンダー「っるせぇ…」
ドクター「僕、機械のことはさっぱりでね。
足の方は、ギークに見てもらおう。
今呼んでくるから。」
アリの歯型がくっきりとついた__義足に視線を動かす。
コマンダー「いい。自分で直す。」
ドクター「右腕使えないのにどうやって?」
コマンダー「ぁ、…。」
ドクター「ちょっと待ってて。」
コマンダーがグダグダ言い訳する前に、さっさと部屋を出た。
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霙(みぞれ)(プロフ) - くーるさん» もちろんです!! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» またまたコメントありがとうございます!いやぁ…嬉しいです…!!何よりの褒め言葉です!これからも頑張りますのでよろしくお願いします♪ (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - ココナッツさん» すいません返信遅くなりました…!いえいえ、全然!ただただ私の書きたいように書いてるだけなので…笑 でもそれがココナッツさんに刺さったのであれば光栄です♪ 今日で移行となりますが、移行後もよろしくお願いします!! (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - くぅ…!本当に大好きですもう!!続きが出れば出るほど、次が気になって気になって…(笑) (2020年2月3日 21時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ - 読めば読むほど、天才だなぁって思います!!世界観といい、ストーリーの流れといい、すべてが天才的です!ホントに毎日楽しみにしています!!言葉じゃ足りないくらいこの作品が大好きです!毎日楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 22時) (レス) id: fd7392ad08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くーる | 作成日時:2020年1月12日 13時