切り開け、未来を。【1】

▽異変 ページ35

ファルコンJr.side




それから、数日。



ドクターの薬が効いたようで、コマンダーの右腕は見事に復活。



コマンダーと俺、ドクターに、最近はギークも加わり、ミッションをこなしている。



スコープとソニックハンター、ラピッドファイヤー、バレットは今もコマンダーとは不仲。



SHINOBIは…もうひと押しすれば手伝ってくれそう…かな？





"特殊感染体発生…特殊感染体発生…

撃破せよ…撃破せよ…"





コマンダー「…行くぞ。」



ファルコン「おい、またかよ！？


今日二回目だぞ？」



コマンダー「無理して来る必要はない。」



ファルコン「いや行くけどさぁ！」





最近特殊感染体の数が増えているのか…



明らかに以前よりもミッションの数が多い。



今日だって、午前中に一体討伐して。



午後はのんびりできるかなーなんて考えてたら、これだ。





ドクター「ごめん、僕はパス。

ちょっと体休めないと持たない。」



コマンダー「構わない。しっかり休め。

ギークは？」



ギーク「ここで待機でよければ、補助くらいは。」



コマンダー「OK。

ファルコンJrは？」



ファルコン「…一応ちゃんと聞いてくれんのな。

まぁ、行くけど。」



コマンダー「だったらさっさと準備しろ。」



ファルコン「はいはい。」





俺たちはたまにミッションを休ませてもらっているけど、コマンダーは当然のように毎回出撃している。



いくらコマンダーとはいえ、そろそろやばいんじゃないか？





コマンダー「現場到着。作戦開始！」



ファルコン「ラジャー！」





…と、勢いよく車を飛び出たのはいいのだが。





ファルコン「…あれ？」





同じく車を降りたはずのコマンダーが、しばらく動かない。



ぐるっと回って運転席の方に向かうと、車に体を預けるようにして眉間にシワを寄せているのを見つけた。





ファルコン「…大丈夫？」



コマンダー「…っ、…なんでもない。」





俺に気づき、慌てたように立ち上がる。



おそらく、コマンダーの意思に反して…ふらふらと揺れる体。





正直めちゃくちゃ心配だけど…



こいつ、心配されるのを嫌がるからなぁ…





ファルコン「そう？

じゃあ、行こうぜ。」



コマンダー「あぁ。」





気づかないふりでも、してあげるか…

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