切り開け、未来を。【1】

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ファルコンJr.side




そのあと時間を置いて、ドクターともう一度部屋を訪ねてみたが、すぐに追い返され…



案の定、薬も…手をつけられていなかった。



だけど、諦めずに、何度も何度も…しつこく訪問を繰り返した結果…





ファルコン「…ぁ、」





もう何度目かわからないが、コマンダーの部屋に向かうと。



廊下に、空になったグラスが置いてあった。



ドクターが薬を飲む時用に渡していたものだ。





ドクター「よかった。飲んでくれたんだ…」



ファルコン「…水だけ飲んだ可能性はない？」



ドクター「ああいう頑固なタイプは、そういう回りくどい真似はしないよ。」





ドクターはなんだか嬉しそうだった。





ドクター「ほら、謝るなら今じゃない？」



ファルコン「あ、そうか…」





俺はドアの前へ向かい、部屋の中に向かって声をかけた。



…どうせ部屋の中に入れてくれないのはわかってる。



でも、ちゃんと…伝えておきたいから。





ファルコン「コマンダー。

約束…守れなくて、…ごめんな…？」



コマンダー「…。」





反応なし、か。


…やっぱり、怒ってる…よな…





ファルコン「…ほんと、ごめん。

もう、帰るから。


…俺が言うのもアレだけど。

お大事に…」



コマンダー「……。


…あのハチは、」



ファルコン「…え？」





諦めて立ち去ろうとしたタイミングで、コマンダーから声が返ってきた。

3→←▽謝罪

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