六十三話 ページ14
「今日の俺、絶好調!!」
「はいはい、そうですね」
やばい。やばいやばいやばい。語彙力なくすくらいにはやばい。
ストレートもクロスも、木兎が絶好調すぎる。ほんとに。音駒は辛うじてレシーブで拾って繋げるけど、木兎が強烈な一本を何度も打つから正直危ない。
13-7て。ありえないから。
「っ、ワンチ!」
犬岡君がふれたことで、軌道とスピードが変わったボールが夜久のもとへ。高く上がったボールを黒尾がそのまま打った。
「ぅおいっ!」
木葉がよくわからない声をあげてそれをあげる。くそ、器用貧乏め。
「あかーし!」
「木兎さん!」
赤葦のもとへ渡ったボールは、俺の物だと言わんばかりの木兎へと上がる。
「!!」
強烈なスパイクと見せかけたフェイント。使い方が上手すぎる。
海がふれたけど、ボールはそのまま落ちた。
「あー、負けたー!!」
その後、研磨も(ほどほどに)頑張り得点も重ねたが、絶好調の木兎を止められず負けてしまった。
「お疲れ、水分補給ちゃんとしてね〜」
「…お、普通のドリンクだ」
「本気でやるわけねぇだろ、ばあか」
「お前ならやる絶対に」
「黒尾に使うと粉勿体ないんですぅ〜」
「はらたつ」
「あの、お二人は付き合ってるんですか?」
犬岡君がひょっこり顔を出し、身に覚えのない質問をしてくる。
「付き合わねぇよ、こんなのと。何でだ?」
「黒尾先輩が女子とそんな風に話すの、見たことないですし…」
「沙耶を女子と認識してないからじゃねえか?」
「夜久が酷い」
「たしかにな〜、胸ねえしごふっ」
「…あるし。必要以上にないだけだし。むしろ多分ちょうどいいくらいだからこれ」
あれだよ、桜井ちゃんとかほかのマネが大きめなだけだから。それで小さく見えるだけだから。
「デリカシーない話してるねー、黒尾ちゃん。そんなんだからモテないんだよー!」
「お前も大概だボケ川徹」
「及川さんはモテるしいいの」
「意味不明」
青城は次梟谷となのか。青城には勝って欲しいけど及川が勝つのはなんかやだ。
「沙耶、今日木兎はどうだ」
「絶好調すぎてやばいよ、岩泉」
「そうか…厄介だな」
「厄介厄介。今日なら三本の指だね。」
「先輩が言うって、木兎さん相当なんですね今日…」
「桜井ちゃんの中で私はどれだけ人を褒めないの」
「褒めないんじゃなくて軽々しく口にしないだけですよね、わかってるんですよ!」
「…うん。」
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水無月のぞみ - 相変わらず研磨が可愛い❤️ (6月23日 3時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - にさやくんさん» ありがとうございます!私自身国見ちゃん好きですし、そう言っていただけで嬉しいです! (2017年8月24日 21時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
にさやくん(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!私個人としては国見くんが凄い好きなんで、国見くんと夢主ちゃんの絡みがとても嬉しいです!これからも頑張ってください!! (2017年8月24日 20時) (レス) id: 1c5ae8b913 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴヨーグルト(プロフ) - 杏華さん» ありがとうございます…!オチはいくつか(といっても少ないんですけど!)候補があって、その場その場で何がいいか考えてる感じですね… (2017年8月22日 6時) (レス) id: 5e434de2db (このIDを非表示/違反報告)
杏華 - 面白いです!ヒロイン凄くいい子ですね!あと、研磨可愛いです!ちなみにオチとか決まってるんですか? (2017年8月22日 1時) (レス) id: 8c68308756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴヨーグルト | 作成日時:2017年5月5日 17時