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「堂島」
及川たちと意見交換をしているところに、監督が来た。立ち上がって話を聞く。
「及川とチェンジだ。レギュラーの方にセッターとして入れるか？及川は大学生の方に入れる」
「え、見るのは？」
「それだけあれば十分だろう」
俺らの手元に目を遣って苦笑いする。
「でも、」
「いいですよ」
監督の言葉に了承したのは一静だった、その目は楽しそうに細められている。
「決まりだな。アップ取っておけよ」
「あ、はい」
立ち去る監督の背中を見送る。休憩が終わるまであと30分もなかった。
「俺らも動くか」
「だな」
「ターキーやる？」
「ターキーだとAが遊ぶからダメ」
それぞれ着ていたジャージの上着を脱ぎ、Tシャツ短パンになる。軽く数回ジャンプしながら身体の緊張を解していく。
「ッシ、やるか」
筋を十分に伸ばしてから、他の奴らと違って動いていない分体育館を数周する。終わってから、及川たちに混ざった。
「バテ度合いは？」
「程良い感じ」
「Aちゃんって、セッターの時はどんな感じなの？」
「んー、平凡？」
首を傾げながら言うと、及川が眉間に皺を寄せる。
「あんな動きする人は平凡って言いませんー！」
「あれは例外」
「例外がある人は平凡じゃありませんー！」
「及川うるせぇ」
ベーッと舌を出して俺に言う及川を無視してレギュラーの方に行く。
「ごめん、高さ合わせたいから2回ずつ打って」
「あいよー」
それぞれがボールを持って列になる。反対コートには控えの1年がボール拾いで二人入った。花巻が俺の頭上目掛けて山なりにボールを投げた。
いつも見ている花巻が打つ高さを思い出しながら、ジャンプしてトスを上げる。
ダンッ、とボールが床に叩きつけられた。
「どうよ？」
「いー感じ。もうちょい高くても大丈夫」
「ん」
次、と声を掛けると一静だった。
ボールが俺の頭上にくる。一静の好きな高さにセットする。スパイクまでの一瞬、嬉しそうに目を細めたのがわかった。
「どう？」
「最高」
「そりゃよかった」
柔らかい表情のまま列に戻っていく。
その後も他の奴らにトスを打ってもらって、修正したのも打ってもらった。
「良さそう？」
「ああ。にしても修正が細かいな」
「緻密に直せないなら修正とは言わないだろ」
「ストイックだな」
初めて俺のトスを打った岩泉は、どこか嬉しそうだ。
「もうできるなら始めるぞー」
溝口さんの声でコートに入る。
大学生たちが、半笑いで俺を見た。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
