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合宿が終わってから、慌ただしく日々が過ぎていった。
帰ってすぐに引っ越しのための荷造りをし、家具を選び、搬入に立ち合った。
食事は最初だけ一静の母さんが作ったものを食ったが、土日と月曜をうまく使って自炊する余裕もできた。
なんやかんや、二人での生活は快適だし鬱陶しさがなくていい。
ふたり暮らしが始まってひと月弱。6月2日、インターハイ宮城県予選。
仙台市体育館へ向かうバスの中、隣に座る一静と6個入りの小さなチョコアイスを分け合って食べる。
「1個チョーダイ」
「やだね」
「ケチ」
後ろから顔を出した花巻に答えて、ピックに刺したアイスを一静の口へ運ぶ。
「もー勘弁してよー。こっちはエースの調子上げなきゃないっていうのにさー」
「俺は絶賛ミドルの調子上げてる最中」
「まっつん限定ね？！」
「及川うるせぇ」
いつも通りの雰囲気。シードだから余裕があるし、もし空気が濁ってもその時整えたらいい。及川はそれもうまい。
(大丈夫)
「はい、A」
あーん、と少し前にファミレスでやったのと同じシチュエーション。一静が持っているピックに刺さったアイスを、ひと口で食べる。
「もう着くからなー。すぐ降りれるようにしろよ」
「ハイ！」
溝口さんがすぐそこで声を張る。一静と二人で同じような顔で耳を塞いでいたらしく「お前らホントそっくりだな」と苦笑いされた。
バスを降りて、会場へ足を踏み入れる。そこかしこから
「その中で、このチームといえばセッターの……」
「あれ？いない？」
他校生の声が聞こえたのか、監督が立ち止まった。
「及川どうした？」
「エ"……えーっと……」
言い淀む矢巾に溝口さんが「なんだ」と少し詰めるような言い方をする。
「外で……他校の女子に捕まってます……」
監督と溝口さんは呆れた顔になり、すぐさま岩泉を向かわせた。
「監督、俺先に行ってます」
「ん？ああ、烏野の方を見ててくれ」
「はい」
及川待ちの時間を、他の高校の偵察に当てようとさっさと進む。一静は仕方なくその場に残るらしい。
2階に上がって観客席前の通路を歩く。
「A！」
「ああ、大地！よっ」
丁度烏野コート側に着いたところで、澤村に声を掛けられた。手を振っているのに応え、烏野の面々に会釈をする。練習試合では見なかった顔が3つ。エースとリベロ、指導者だ。怪訝な顔で俺を見ている。
少しして
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
