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忙しなく過ぎる平日。辟易しながら、今日から始まる合宿に向けて荷物を詰める。
「A、荷物多くね？」
「溝口さんが帰り際に備品渡してきたから、それのせい」
なるほどね、と一静は俺のバッグをひとつ取って担いだ。
「悪りぃ、ありがと」
「こんくらいいーよ。途中花に持たせるべ」
「名案」
エナメルバッグとバックパックを背負って玄関を出る。
「気を付けてね。私もお昼頃行くから」
「いつもありがとう」
いってきます、と一静と二人家を出る。
途中合流した花巻に荷物を持たせたり、ごちゃごちゃとしながら合宿所へ向かう。及川と岩泉が既にいた。
「お前らホントに早いな」
「主将だもん、当たり前じゃん？」
「はいはいさすがっす」
「Aちゃん雑すぎない？」
「別にいいだろ」
溝口さんが駐車場の方から走ってきた。
「悪い悪い、今開けるな」
「はーい」
ガチャッと音を立てて鍵が開く。溝口さんが先に中に入って、どんどん電気を点けていった。
「俺軽く掃き掃除するわ」
「俺もやるよ」
さんきゅ、と一静にほうきを手渡す。持参していたスリッパに履き替え、廊下を掃きながら歩いていった。隅々掃くように進み、一静が集めたちりの山と一緒にちりとりへ取る。
「掃除機使いたい」
「几帳面だな」
「まっつんもAちゃんもとりあえず荷物運んじゃいなよ」
「ん」
他の部員達もゾロゾロと揃い始め、1年は2年に誘導されながら大部屋へと移動した。
「荷物置いたら体育館来いよ。先にできるだけ身体温めとけ」
大部屋に顔を出した溝口さんに返事をして、全員バレーシューズとサポーターを手に大部屋を後にする。
「あー、始まる。……やるか」
少し大きな溜息を吐く。楽しいことは楽しいが、普段よりやることが多い合宿は少し苦手だ。とりあえず夕食をどうするか考える。
「野菜、サラダは必須だろ。肉は、どうしよう」
魚も、米も、と考えているうちに思考が追いつかなくなる。ぼんやり歩いていたら厨房に着いた。
「カレーでいいかな、もう」
「もうくたびれてるの？」
なにも入っていない冷蔵庫を見ていると、厨房の入り口に一静の母さんがいた。
「早いね」
「献立考えるの苦手でしょ」
「よく覚えてるね」
献立は一静の母さんに任せて、ドリンクを作るとだけ言い残し厨房を出た。
練習が始まる少し前に、スポドリを作り終えた。1年が分担して持って来たタオルをベンチに置く。
「スパイク練ー！」
及川の声で練習が始まった。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
