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以前ミドルのアドバイスを整理したメモを出す。及川にそれを渡して、俺はバインダーにルーズリーフを挟めた。
「まぁ、高さで言えば金田一は入れたいよね」
「松川は決まりでいいだろ」
「どうせミドルは後衛の時リベロと変わるしな」
「だからと言ってレシーブグダグダで良いわけねぇよ」
始まったゲームを四人で見守った。
「1番、及川」
監督がベンチ入りメンバーにユニフォームを手渡していく。
ゲームが終わったあと、及川と岩泉は監督とコーチに呼ばれた。俺のメモを持って行き、そこで決まったらしい。
「2番、松川」
順当に呼ばれていくレギュラー。
「3番、花巻」
呼ばれていく同級生と恋人に、嬉しくて頬が緩むのがわかる。
だが、こいつらがもし、万が一負けた時、
「4番、岩泉」
俺は泣かずにいられるだろうか。
「最後。マネージャー、堂島。」
来なさい、と優しく続けた監督の方へ、歩いて行く。シューズが音を立てる。監督の前に立つと、「ひと言」と促された。部員達に振り向いて、ひとつ深呼吸をし言葉を選ぶ。
「ここ数日、俺がゲームに入ったことで、何かしらを与えられてたらいいなと思う。これが最後の試合、なんて絶対言わない。もっと先へ行く。お前らならできる。」
だから大丈夫、とみんなに視線を送ると、矢巾や渡は目を少し潤ませた。頭を下げて一番後ろに行く。
「そう、お前達は強い。その強さを磨くために、週末から合宿だ。しっかり、どこと当たってもいいように鍛えろよ。そして自信を持って、試合に挑みなさい」
以上、と告げて監督とコーチは体育館を後にした。それに頭を下げて、部員全員で送り出す。
「よーし、じゃあ自主練に移るよー」
「サーブの強化していきたいな」
「まぁすぐ使い物にはならないだろうけどな」
すぐさまスパイク練、サーブ練、レシーブ練と、部員がコートの内外に散っていく。
「なー、Aー」
「ん？どした？」
スクイズのカゴを持ったタイミングで花巻に呼ばれた。
「後でサーブ見て」
「わかった」
スクイズを洗い終わったあと、花巻に頼まれたサーブ練の方に付きっきりだった。一静はスパイク練の列に並んでいたが、少ししてサーブ練に混ざった。
「お疲れ」
「おつかれー」
「じゃあまた明日ねー」
校門を出て、及川と岩泉と分かれる。いつもの三人になったが、二人とも神妙な顔をして口を閉ざしている。
「何考え込んでんだよ」
一静と花巻が深い溜息を吐いた。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
