236※烏野高校放送部ラジオドラマネタです ページ39
「いってきます」
ランニングも朝食も済ませ、二人で家を出る。
「週末から合宿だな」
「大部屋でごちゃごちゃ寝るの苦手」
「わかる」
「よーっす」
花巻の家を通りかかったところで、丁度合流した。
「はよ」
「おはよ」
欠伸をしながら俺と一静の横に並んだ花巻と、三人で学校へ向かう。
「お前ら昨日は何したの？」
「映画観てきた」
「へー、なんてやつ？」
「おはよー！」
「はよ」
校門前で岩泉と及川も合流した。及川は朝から賑やかで、なぜか安心する。
「裏切りのサーカス」
「小難しそうなやつじゃん。」
「よく知ってんな」
「なんの話だ？」
岩泉が俺と花巻の会話に入ってきた。
「コイツら昨日映画観てきたんだと」
花巻が答えると、部室を開けた及川が思い出したように口を開いた。
「昨日チャーリーズ・エンジェル見たー？」
「見た見た」
及川の言葉に真っ先に反応したのは一静だった。岩泉は及川に呆れている。
「お前DVD持ってんのに、テレビでも観んの」
「及川、DVD持ってんのかよ」
「だーって好きだもん」
それぞれのロッカーに散らばりながらも会話は進む。俺も全く観ていないわけではないが、特に話す気が起きずただ聞いていた。
「でも、テレビでやってると観ちゃうじゃん？別腹じゃん？ラピュタとか毎回そうじゃん？」
「まーわかる。みんなバルスしてる時に俺だけバルスしてないのは、なんか負けた気がするってゆーか」
「わからん」
思わず口を突いて出た言葉が岩泉と被った。顔を見合わせ二人でニシシ、と笑う。
「髪短いキャメロン・ディアスヤバい。振り向きざまの笑顔ヤバい。」
「わかるかい！？さっすがまっつん！！わかるかい！？マッキーは観た！？」
ぼんやりと、あのシーンか、と思い出す。
「チャーリーズ・エンジェルもいいけどー、つよつよヒロインなら、俺はバーブ・ワイヤー派」
「誰？」
「映画か？」
及川と岩泉と揃って頭上にクエスチョンマークを浮かべる。それを見た一静が小さく笑ったのがわかった。
「お前ら、バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記を知らないの？」
花巻は「ウソだろ」とわざとらしく書いた顔で言い放つ。すかさず及川がツッコんだ。
「出た！！みんなが知らないって知ってるくせに、『ジョーシキじゃん？』みたいに言ってくるマウントマッキー！！あ、出た！！」
これは面倒臭い、と及川が騒ぎ立てる。それを一静は緩く首を振って否定する。
「違ぇよ、及川。わかってねぇなぁ」
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
