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「い"ッた！！！」
いつも通りの朝になるはずだった。一静の上で寝ていた以外は。
「もう、ホント、次はないから」
「危ねぇ……色々危ねぇ……」
「自業自得じゃねぇか。にしても痛ぇ」
二人とも目を覚まして起き上がった拍子にぶつかり、俺は危うく落ちかけ、一静は俺の肘に頭をぶつけた。一静は赤くなった額に手を当てて、少し涙目で俺を見ている。
「A軽過ぎてちょっと毛布多めくらいの感覚だった」
「おでこ出してみ」
「ウソウソ、冗談だから」
額に当てている手を引っ張れば、一静は抵抗するのに力を込める。
「まぁいいや、準備するべ」
「だな」
ベッドから降りて身体を伸ばす。時間は6時8分。昨日より少し早かった。二人ともウェアに着替える。
「行ける？」
「ん、いーよ」
静かに階段を降りてリビングに入る。一静が水の入ったグラスを2つ持ってきた。
「さんきゅ」
「ん」
受け取ったグラスの水を口に含んでゆっくり飲み込む。じんわりと胃に染みていく感覚がした。
「どのくらい走る？」
「あー、この辺って区画少し広いっけ？」
「Aが走ってたあたりと比べたらな」
少し考えて、体力を付けるために多めに見積もる。数回に分けて水を飲み切った。
「1周10分で余裕？」
「まぁいけるな」
「じゃあ7分目標で掛け3な」
オーケー、と言って一静はグラスの水を飲み干し、俺のグラスも持ってキッキンにそれを置いた。
「行くか」
ランニングシューズに足を捻じ込んで、二人でアップをする。
「一静のペースに合わせる」
「こないだそれでバテたろ」
「今日はマネしかやんねぇからいいんだよ」
はいはい、と一静が走り始める。数回ジャンプして一静を追いかけるように走り出した。
(流石にキツい)
現役バレー部の脚力と、ただでさえ体力のない俺が同じペースで走るのは大分無理があった。遅れてついて走っている俺を確認した一静は、少し眉間に皺を寄せた。
「もう少しだぞ」
「ん」
丸くなりそうな背筋を必死に伸ばして前を向く。必死に足を動かして、決めていた通りの3周を走り終わった。
「あー、やっちまった」
「だから言ったろ」
クールダウンしながら空を仰ぐ。肩で息をしながら汗を拭えば、一静は困った顔で俺を見た。
「そろそろ上がるか」
「ん」
玄関に上がると、甘い米の炊ける匂いがした。
「さっさとシャワー済ませるか」
「ん」
日曜の部活前、少しだけ慌ただしい時間を過ごす。
また、いつも通りの一日が始まる。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
