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午前の授業を難なく終えた。
ファイルと弁当箱を持って「行ってくるわ」と松川に告げる。俺の手に持ったものを見て理解したのか、弁当箱を持っていつもの場所へ消えていった。
「すみません」
1年のクラスを回る。残っていた子は六人。それぞれ同じクラスの子が何人かずつでいたので、4クラスを回る。
教室の前の方にいる子たちに声を掛けて呼んでもらう。
「昼休みにごめんね。マネージャーのことなんだけど」
「はい」
「今年は監督の判断で誰も入れないことになったから、それを伝えに来たんだ。時間もらったのにごめん。」
そう伝えると表情を歪める子もいたが、殆どは頭を下げて半分泣いていた。
全員に伝え終わったのは昼休みも半分終わった頃。
急いで屋上に向かう。
「よーっす」
「おつかれさまー」
「お疲れ」
「お疲れさん」
次々に掛けられる労いの言葉に「あざーす」と笑って応える。
「なんかもうしんどいわ」
「放送委員に呼び出し頼めばよかっただろ」
岩泉に言われるが首を振る。
「こっちの都合で振り回したのにそれは可哀想だろ」
まだ高校生活も慣れてないのに、と言えば「それもそうか」と少し眉間に皺を寄せて言う。
「腹減ったー死ぬ」
「ほれ食え食え」
弁当箱を開けると昨日の残りの春巻きと肉じゃが、その他野菜と卵焼きが入っていた。
「なに？まっつんとおんなじじゃない？」
「うちの母さんが作ったからな。」
「Aの母さんは料理うまいんだよ」
今度Aちゃん家でお泊まり会しよ！と一人で盛り上がる及川をスルーして食べ進める。
「お泊まり会いいな」
「うち姉貴いるから無理」
「Aちゃんておねーちゃんいたんだ。何してる人？」
「フリーター」
「大学行ってるだろ」
いいんだよフリーターで、と言えば松川は「カワイソ」と笑った。
「Aんとこは仲良いんだよ」
「松川余計なこと言うなって」
「ホントのことだろ」
松川の発言で及川の興味がさらに強まった。
「青城バレー部3年でお泊まり会！」
「ただの合宿じゃん」
「断固拒否」
どれだけ言っても諦めない及川と花巻に根負けしそうになる。ジャンケンで決めるとか馬鹿なことを言い始めたので、母さん宛のメールにCCで父さんにもメールを送る。
『うちに四人泊まれる？」
送るとすぐに母さんから素っ気ない返事が来た。
『仏間でいいなら』
それを見てスマホをしまう。
「いいよ、母さんが仏間で寝ろってさ」
「やったー！」
及川には敵わない。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
