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アキレス腱を伸ばしながら松川と雑談する。

「朝はまだ気温低いな」

「まぁ東北だからな」

こんなもんだべ、とジャンプしながら言う。

「Aの癖」

「ん?あぁ、ジャンプ?」

「そ」

カワイイよね、と笑いながら言われる。照れ笑いを誤魔化しながら「行くぞー」と言って走り始める。
松川のペースに合わせて走る。いつもの犬の散歩をしているご老人とすれ違う。

「おはよ」

「おはよーございます」

松川と二人で声を揃えて挨拶する。それがなんだかむず痒く感じ二人して笑った。松川には予め自宅がある一画を3周すると伝えている。

「毎朝走ってんの?」

「月曜と金曜は休んでるよ」

「ふーん」

言葉少なく会話する。走るペースは変えずに角を曲がる。
その後は特に話さず、淡々と走り続けた。腕時計を確認する。5時54分だった。

「松川、次家見えたら終わり」

「ん」

家に近付くにつれてスピードを落とす。二人とも立ち止まらずにゆっくり歩く。少し息が切れた。

「いつもよりペース早かったかも」

「マジか、ごめん」

「いや、大丈夫」

肩で息をしながら笑顔で返す。松川が俺から目を逸らした。

「なんかあったか?」

「いや、ちょっと」

理由はわからないままだが、呼吸も整ったので松川と庭へ行く。
庭には目を覚まして伸びをしながら尻尾を振るリンゴがいた。

「リンゴ、おはよ」

「尻尾もげそう」

松川が笑いながら尻尾を触る。リンゴはそちらに気を取られ「ワフッ」とふざけて吠えた。

「尻尾モフモフ」

「柴だからな」

二人にいっぺんに撫でられたリンゴは満足そうにヘソを見せていた。腕時計は6時丁度を指している。松川を見ると俺を見ていた。

「家、入るか?」

「おう」

玄関に入ると米の炊けた匂いがした。

「腹減る匂いだな」

「な」

リビングへ行って早々に風呂へ行くように母から言われた。松川を先に行かせた。

「アンタ布団は?」

「ん?あー、床で寝たから出してない」

「バカじゃないの?」

ぐちぐちと言っている母の後ろへ行き自分の弁当箱に米を詰める。松川の分と思われる弁当箱にも同じように詰めた。続けてラップに米を乗せおにぎりを握る。

「そんなに食べられるの?」

「これは松川の」

朝練の後も食うから、と言えば「アンタもそうだったわね」と言われた。

「食べてもヒョロくて心配したわ」

「今もヒョロくて参るわ」

おにぎりを3つ作り終えたタイミングで松川がリビングに戻ってきた。

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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます!負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年6月14日 0時

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