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花巻side
別にいつものことだった。
そのはずだけど、今のは許したらダメな気がした。多分松はAが自分を好きだって気付いてる。でもAが絶対に言わないから、それを楽しんでる。
松は朝から変だった。多分俺がAと肩を組んだから、だと思うけど、それもいつものことだ。今更すぎる。
(なんなんだよ)
イライラが治らないが、じっと俺を優しく見るAはホントにいいヤツだと思う。だからこそ余計に傷付くのは見たくない。俺はフツーに女子が好きだから変な気は起こさないけど。
「花、落ち着いたか？」
「マッキー大丈夫？」
Aと及川が心配そうに俺を見る。「ごめん」と呟けば二人とも微笑んだ。
「A」
松がAを呼んだ。すぐに俺から視線が外れ、そちらに向き直る。
「どした？」
「いつも揶揄ってごめんな。」
「ハハ、大丈夫だって」
笑いながら松を小突くAを見て少し安心した。
「それより、ほら。俺じゃなくて松川と花も仲直りしろよ」
「小学生みたい」
「実際そんなとこだろ」
呆れながら俺と松の間から退いて二人の腕を引っ張る。Aが許しているのだから、俺が何かを言う必要はもうない。
「花、ごめん」
「俺も、すまん」
「よーし！じゃあこの話終わりー！」
俺らのやりとりを見ていた及川が大声を出しながら立ち上がり、出口の方へ歩いていく。
「ラーメン行こー！及川さん腹ペコ」
「乗ったー！及川言い出しっぺだから奢りね」
「俺も乗った」
「ちょっと！勝手に決めない！」
及川を無視して何を食べるか話している松とAはいつも通りで、そこに混ざろうと近付く。
「やっといつも通りだな」
「確かに」
「何が？」
一人理解していない松には教えず、Aと笑う。
ふと及川と岩泉を見ると、及川はさておきうるさいが、岩泉が心ここに在らずというような顔だった。
「なぁA、松」
「どした？」
二人が声を揃えて俺を見て言う。顎で岩泉を指すと揃って頭上にクエスチョンマークを浮かべた。
「なんか、今度は岩泉が変だね」
「やっぱそーだよな。」
「珍しいネ」
槍でも降るか、と松はふざけながら言う。Aも「ラーメン食えねぇじゃん」とツッコミながら話題を明るいものへと変えた。
「及川、岩泉！早く部室行こーぜ！」
ふざけたテンションのままAが呼び掛けると、どこかへ行っていた岩泉の意識は戻り「そうだな」と笑いながら答えた。
もしかして、もしかする？
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
