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及川の声を聞き、それぞれサーブを打ちやすい位置へ移動するところから始める。少し長いルーティーンの及川が一番遅いが1本目のサーブトスを上げた。
(サーブトス安定してきたな。でもまだ流れる時があるからそこを修正したら完璧。欲を出すなら威力くらいか)
それぞれのサーブについて書き込んでいく。
マネージャー志望の彼女らも拙いながら頑張っている。サーブを打った選手一人一人の軌道やフォームについて書き出し、無理のない範囲に収めるために10本のカウントを必ずすること。毎朝やっていることを分担できるかのチェックでもある。
一人二人と手を挙げた。それに「じゃあそのまま待機で」と言い、及川がサーブを打ち終えたタイミングでカウンターを10にする。
「サーブ練終わり！次スパイク練！ブロックもついてな！」
声掛けのタイミングがずれたことに違和感があるのか、早い段階で手を挙げた二人がこちらを見ていた。
「不思議そうにしてるね。理由はあとで説明するから。あ、書いてくれたのはあとで読むから、名前書いて俺にちょうだい」
受け取ったルーズリーフを自分のバインダーの後ろに挟む。
スパイク練はセッターもブロッカーも足りているため俺は入らずひたすら書き込む。
(国見、うまいな。やっぱ。金田一はちょっと威圧感ほしい。)
他の1年達もチェックしながら名前の横に『1』『2」『×』とそれぞれ書き込む。
「見学来ても入れないことってあるんですか……？」
俺のバインダーを見たのか一人が話しかけてきた。
「いや、俺個人の見解だし、入れないってことはない。ただ実力差を実感して入部を取り消す人もいる。」
かつての俺がそうだったように、去年の1年、矢巾や渡の代でもいた。決して下手ではない、技術のあるプレーヤーだとしても、及川や他の同級生に圧倒され諦める。
「俺もそうだった。入畑監督は俺を評価してくれたけど、及川には到底及ばない。」
だから支える。
そう呟けば、一人の女子が荷物に手を伸ばした。
「どうかした？」
「私、先輩みたいな思いじゃないので、ここにいるの失礼だと思うので、帰ります」
「私も、すみません」
と、半分泣いているような顔で荷物を手にし体育館から立ち去った。
「別に、俺が特殊なだけなんだけどな」
苦笑いしていると松川と視線がかち合った。笑顔を作りバインダーを持っていない右腕でガッツポーズをする。それを見た松川は表情を柔らかくした。
残りの六人は持ち帰って検討することにした。
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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます！負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年6月14日 0時
