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自チームの帰宅部がアンダーでサーブを無理なく入れに行く。ボールは綺麗にレシーブされ、及川がボール下へ動くと思っていた。及川は動かず岩泉がトスを上げた。それと同時に及川が助走し跳ぶ。

眼光鋭くクロス側に向けられた視線。そんなにはっきり見るものかと疑問に思い、敢えて手を見るとストレートを向いている。

「ストレート!」

俺の声に反応して強打からフェイントに切り替えられた。すぐさまネット近くへ脚を伸ばし、身体を滑り込ませ両腕で取る。高く上がったボールをハンド部がオーバーで松川の方に上げた。松川はそのボールを打つことなく、オーバーで及川目掛けて返球した。

「もーなんなの!」

「及川うるさい」

「文句が女子みたい」

松川とケラケラ笑う。及川がオーバーで高く上げ、それを岩泉がツーで叩く。ボールはこちらのコートに強く打ち付けられた。

「岩泉怒ってんの?」

「久しぶりに気持ちよく打てただけだ」

「お前ら素人いるの忘れてんのかー?ちゃんとボール触らせてやれよー」

「へーい」

教師に注意され、少しはしゃいでいた俺達はゆったりとしたペースのバレーに切り替えた。

「いやーはしゃいだ」

「負けたけど楽しかったな」

「ね」

教室に戻り汗を拭く。あの後また俺はセッターに戻り、松川に3・4本のトスを上げた。それを活き活きと打つ松川が無邪気で嬉しかった。

「にしてもさ、中盤のトスなんで打たなかったん?ハンド部が上げたやつ」

「ちょい低かった」

「贅沢なヤツー」

悪いトスじゃなかったろ、と言えば笑って流される。ゲーム中の松川は執拗に俺のトスを求めた。高過ぎないアンダーで上げられた他のヤツのボールさえ打たず、それは及川や岩泉でも不思議がる程に。


「まっつんなんで打たないの?なめてんの?」

「そーかもネ」

「ムカつく!!」

「どーせチャンボなんだから喜べよ」


なんてやりとりをする程俺が上げたボール以外を及川や岩泉への返球にしていた。

「まぁ松川が楽しめたならいいけど」

「そーそ、俺は満足してる。」

「俺も満足してるもんね!!」

「及川マジでうるせぇ」

クラスへ戻る途中だった及川が教室の出入り口から顔を出し、大声で横槍を入れてくる。教室で着替えていた他の男子からもクレームが付き、及川はいそいそと退散した。

「堂島なんか汗拭きシート持ってねー?」

「あるわ」

そう言いながらエナメルバッグから取り出したそれを投げる。自分の制汗剤を身体に吹き掛ける。

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シャバ僧(プロフ) - 優愛さん» ご要望ありがとうございます!負けず嫌いな男主なので、まだ未定ですが、一応別で男主受け松川夢ございます……よろしければ、どうぞ(宣伝) (2022年12月8日 23時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 主人公は受けがいい!! (2022年12月8日 21時) (レス) @page35 id: 5e22586db0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年6月14日 0時

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