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HRが終わり、騒がしい教室を出る。先に終わったクラスが多いようで、人で溢れた廊下はなかなか進まない。前にもこんなことがあったな、なんて考えるけど、あれは原因が及川だった。

「人多過ぎんだよな」

「仕方ねぇべ。俺らのクラスが少し遅かったんだし」

「おーい、松、A」

「おお、おつかれ、花」

少し前方、3組を過ぎた辺りで周りより頭ひとつ高い花巻が手を振った。人混みを掻き分ける訳にもいかず、ゆっくりと進む。花巻は廊下の端に寄って待っている。

「悪りぃ。さんきゅ」

「すげー混んでるよな」

「まぁ全クラスHRだったしね」

合流してそのまま廊下を三人で歩く。相変わらずなかなか進めないことを疑問に思っていると、一静が「あ」と呟いた。

「他の部活、全国行ったとこ以外引退だ」

「あ、そういう?」

「どーりでみんな暇そうなわけだ」

やっとのことで玄関に辿り着き、下駄箱で靴を履き替える。部室への道を歩いていると、やはり同級生の姿は殆どない。

「みんなあんなに騒いでたけどさ」

「まぁ、空元気かもな」

「俺らもあんま変わんねーだろ」

花巻が部室のドアを開ける。及川と岩泉がすでにいて、ミーティングだけだと言っていたのに着替えを済ませていた。

「ミーティングだけじゃねぇの?」

「自主練する奴はやるだろ」

「俺は当たり前に自主練するし」

「俺もサーブやっかな」

ということで、と隣にいる一静がエナメルバッグからジャージを出した。

「Aも手伝ってね」

俺に差し出して優しい目を向けてくる。受け取る以外の選択肢はない。

「当たり前」

「よーっし、それじゃあ準備終わったらとりあえずミーティングね!Aちゃん、メモぜーんぶ持ってきてね」

俺が一静からジャージを受け取ったのを見て、及川は朝の空元気が嘘のように、いつものウザい顔を俺らに向けて部室から出て行った。

「持って来てたのな」

「Aには申し訳ないけど、アイツはやると思ったからさ」

「まぁ、あいつがミーティングだけで帰れる訳ねぇな」

「先行ってっぞー」

花巻が先に部室を出て行った。丁度金田一が着いたのか、なにか騒いでいる。バタバタと入って来たかと思うと、俺と一静を見た金田一は驚いた顔をした。

「練習あるんですか?!」

「自主練だから、ミーティング終わったら無理に残んなくて大丈夫だぞ。」

「あ、いや!」

部室に入り、エナメルバッグからバッと引っ張り出したそれを俺と一静に見せた。

「持って来てます!」

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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります!こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます! (2022年11月7日 8時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...!いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです!!楽しみにしてます! (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます!!烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年10月6日 12時

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