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話し合いは進み、大体の内容は決まりつつある。だがクラスの女子数名が、
「男装したーい」
と主張した。対して、男子は全員、
「女装したくねぇし見たくねぇ！松川のとか最悪だろ！」
「どういう意味だコラ」
「A、応戦するところ間違ってる」
と言った具合で、喫茶で決まりといえばそうなのだが、なぜか男装をするか女装をするかで揉めている。
「女装でも男装でも、着たい方着たら良くね？」
「それだと女装するやついなくなるでしょ」
「それならそれでいいじゃん。強制は良くない」
「学祭くらいいつもと違うことしようよ」
堂島頭固い、と隣席の女子は不機嫌そうにジト目で俺を見る。
「そんな顔するようなことじゃねぇじゃん」
「それならAが女装要員になれば？」
「はぁ？こんなタッパのやつの女装なんて見たいやついんのかよ」
「堂島のは見たがる子いるんじゃない？」
例えば、と言いかけてやめる。ああ、確かに。いないこともない。何ひとつとして嬉しくはないが、確かに、あの子は見に来そう。
「去年のマネ候補か」
「やっぱあの子だよなぁ」
「あの子マネ候補だったの？」
「え、うん」
いつだったか、練習を見に来ていたマネ候補が大声で俺に呼び掛けた場に居合わせた彼女は、それが意外だったらしく顔を引き攣らせた。
「完全に堂島狙いじゃん」
「そうだよ」
「やっぱ？熱烈だったもんね」
「ホント、参るよ」
隣席の女子と一静は呆れ顔で話し、俺を置いてけぼりにする。
「それなのにAは入部させる気満々でさ。大変だったわ」
「ん？待って、待て、松川」
「犬じゃねぇんだよなぁ」
「最近このくだり多いな」
何かに思い至った彼女が、一静と俺を宥めるように手を翳しながら眉間に皺を寄せる。
「え、堂島は、入部させたかったの？」
「うん。ちゃんとマネ業できる子だったし」
「え、で？入れなかったの？なんで？」
「え、一静がダメって」
俺が言った途端に隣席の女子は一静を指差す。物凄い顔で、アテレコするなら「おいコラ、お前話違うじゃねぇか」とでも言いそうな顔だ。
「え、松川って実はずっと堂島のこと好きだったの？」
「あ、やっぱそう思う？」
「無自覚？怖。え、やだ。え、こっわ！！」
「そこうるさいぞー」
彼女がいきなり大声を出すものだから、先程まで殆ど空気だった担任が注意してくる。
「堂島もホントに鈍いんだね」
「出し物、喫茶店で決定」
知らないところで出し物は喫茶店で決まっていた。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります！こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます！ (2022年11月7日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...！いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます！！烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年10月6日 12時
