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蛍の光が流れる廊下。生徒は一般客に笑顔で感謝を述べ、帰っていく彼らを見送る。
人の波が消え、静かになった校内が少しずつ生徒の声で満ち始めた。
「静かにしろよー。片付けは明日。何もない奴はさっさと帰れよー」
「はーい」
終わりを迎えた青葉城西高等学校学校祭。一般公開も終わり、各クラスへの投票も締め切った。投票結果は明日の片付けの後、総会で発表される。
「A、帰んべ」
「ん、夕飯どーするよ」
スクバを担ぎ、出入り口の人だかりがなくなるのを待とうと一静と話していると、隣席の女子が手を振った。それに一静とふたりで応える。
「まっつーん！Aちゃん！カラオケ行かない！？」
「お前の恨み節聴きたくねぇからパス」
「あんなの言わない方がムリなんですけど！？」
「おーい、松、A、及川抜きでカラオケ行くべ」
「行くか」
「なんでさ？！」
花巻の提案にのり、人だかりが落ち着いた出入り口へと向かう。及川が騒いでいるが、それはクラスの女子によって別の話題へと移行される。
「及川マジザマァ！」
「なんなの？！もっとかわいげのある言い方できないの？！」
「1年にグランプリ取られてんのはザマァとしか言いようないでしょ」
「ホンット！ホンット！！かわいくない！！」
ふたりの女子に絡まれている及川を放置して、一静と花巻、岩泉の四人で玄関へと向かう。
「あ！！ちょっと！！置いてかないで！！」
と、叫ぶ及川の声が聞こえた。
「いやー、まさかグランプリが国見とはな」
「それな。つーか、及川も国見も、壇上にいる間ずっと不機嫌顔だったのウケたんだけど」
「あれマジでウケた。写メ撮ったわ」
「間に立ってた矢巾の顔もなかなかだったよ。」
昼間に発表されたミスコン、ミスターコンの結果は、及川が準グランプリ、国見がグランプリと、バレー部が大健闘を果たした。が、及川はそれに満足しておらず、鬱憤を晴らそうとカラオケに誘ったらしい。
バタバタと後ろから走る音が聞こえた。
「ねぇ！置いてかないでよ！」
「マジでうるせぇ」
「少しは静かにできねーのかよ」
一静と花巻に文句を言われながら、及川は岩泉の隣を歩く。その顔はやはり不貞腐れている。
「ちょっとくらい慰めてくれてもいいじゃん」
「いーだけ慰めたろ」
「教室まで笑いに来たヤツが何言ってんの？！」
「その後俺とAで慰めたろ」
贅沢言うな、と一静が及川に苦言を呈す。これからまたうるさくなるな、とひとり苦笑いした。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります！こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます！ (2022年11月7日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...！いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます！！烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年10月6日 12時
