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空になった丼をテーブルより一段高いカウンターへ戻す。

「ごちそうさまでした」

「いつもありがとうね」

「Aちゃんビリ〜」

「うるせぇな」

先に食べ終わっていた四人は会計を済ませ、店に置かれている漫画を読んでいた。

「あ、俺の分は?」

「払ったよ」

「さんきゅ」

「どーいたしまして」

「帰りますか」

「だな」

ゴチソーさんです、と花巻が店主に挨拶をし、それに続いてそれぞれが声を掛ける。ゾロゾロと店を出た。

「あ、みんな、ちゃんと練習してる?」

及川の問い掛けに俺と一静が深い溜息を吐く。花巻は面白がっているのもあり、「モチ」と答えた。

「なぁ、マジでやんの?」

「マジ以外なくない?」

「岩泉はいーのかよ」

一番文句を言いそうな岩泉は、しっかりと動画を見ながら練習しているらしい、と一静が言っていたのを思い出す。

「言ってもコイツ聞かねぇし」

「岩泉の懐の深さはなんなんだよ」

「俺と岩ちゃんには超絶信頼関係が−−」

「ねぇよ」

ちょっと、と言いながらも一緒に練習しているらしい及川はニヤリと笑う。

「まっつんとAちゃんだけグダグダだったらどうしよっかな〜」

「なにをだよ」

「どうもしねぇよ」

「とりあえず、明日よろしくね〜」

バイバーイ、と岩泉とともに帰っていった。

「因みに、"アレ"選んだのは誰?」

「え、俺」

「花か〜」

一静とふたりで再び深い溜息を吐き、頭を抱える。

「もっと他にあったろ」

「まぁBIGBANGもいいかなーとは思ったんだけど、俺らがやったらカッコ良過ぎんべ」

「どっからその自信来てんだよ」

「とりあえず、ちゃんと振り覚えろよ」

じゃーな、と花巻もさっさと分かれ、俺と一静だけになる。

「えー、帰ったらやる?」

「いいだけ見てるから覚えたけど」

「まぁ、ぶっちゃけな」

ふたりで腕の振りを確認しながら歩いた。


学祭2日目、始まってすぐ及川に捕まり、最後に一度合わせるという。通しで一度踊り、問題なく終えた所で移動した。

舞台袖、長身でゴツいバレー部員で溢れる。

「え、俺イケてない?ねぇねぇ、マッキー、どう?」

「あ?いや、フツーに肩幅でアウト。ゴリラ」

「ハァ?マッキーだって、髪の毛短過ぎてゴリラ隠せてないからね!!」

「うるせぇよお前ら」

「やっぱ国見とAは違和感ねぇな」

「違和感仕事しろ」

「嬉しくねぇよ」

隣にいる国見は死んだ目をし、現状を受け入れまいと魂が抜けている。実行委員のアナウンスが響いた。

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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります!こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます! (2022年11月7日 8時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...!いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです!!楽しみにしてます! (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます!!烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年10月6日 12時

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