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流れ込んでくる大勢の人。押すな走るな、と注意を促す校内放送。うちに来い、とこぞって誘う生徒の声。
ついに始まった青葉城西高等学校学校祭は、大盛況だ。
「3年1組でーす。喫茶店で軽食出してまーす」
「よろしくお願いします」
意気揚々と燕尾服を纏って客引きに徹する一静と、精一杯の愛想を振り撒こうと努力する俺。
「ちょっ！！岩ちゃん岩ちゃん！！」
「あ？……？？！！」
「お前らガン見すんじゃねぇ！！」
華奢だが背が高い
「こらこら、ダメだろ」
「俺は了承してない」
「お客さんの前では我慢しような」
一静に宥められるものの到底納得出来ず、顰めっ面をする。
「つーか、及川はもうステージ行かなきゃねぇんじゃねぇの？」
「もう行くよー。会館行くのにここ通っただーけ！」
「ミスターはやるよ」
「はー？うちのクラスの女子は学年一かわいいんですぅー」
「話し方キモい」
「おんなじこと、
負けないし、と息巻く及川を他所に、一静は通りすがる他クラスのやつや一般客に声を掛けていた。
「松川ー、隣誰？」
2年で同級生だったやつが一静を呼ぶ。そいつがいるのと反対を向いていた一静は、声の主を探して目を巡らせた。見付けて口角を上げる。
「ん？俺の嫁」
「お前、マジ言い方」
「あ、堂島か」
「納得すんな！」
あとで行くわ、と笑いながら去るやつと、俺の肩を抱いて嬉しそうにする一静を睨むが、それすらも笑われる。
「A」
「なに」
面白くない状況にただただ不機嫌だ、と主張するような顔をする。困ったように笑って俺を見て、軽く巻かれた髪を掬う。俺の耳元に口を寄せた。
ーー怒ってるのもカワイイね
ご機嫌にそんなことを言って、俺をチラリと横目に見た。
「あれ、ご不満？」
「当たり前だろ。なに、女装してる方がいいの？」
「だから違うって」
「松川と堂島、お昼入っていいよー」
「だってさ、何食う？」
午前中いっぱいを客引きに使った俺と一静は、そんなに腹は減っていないがこれを逃したら食う暇はなくなる。俺はこのあと配膳係だ。
「なんか、甘いの食いたい」
「珍しいな」
「花のクラスなんだっけ？」
話しながら3組へ向かう。それに伴って、甘い匂いが濃くなった。
「あ、クレープだ」
「松〜！と、A！？」
ウケんだけど、と花巻は笑った。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります！こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます！ (2022年11月7日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...！いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます！！烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年10月6日 12時
