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炊飯器から米をよそい、盛っていく。
「俺もうちょい多め」
「ハイハイ」
「俺のももう少し欲しい！」
「育ち盛りかチクショウが」
よそったそばから出される追加命令に、悪態を吐きながらも差し出された皿を受け取り、応える。
「これでい？」
「サンキュー」
「お願いしまぁす」
花巻の後ろにいた及川から、既に普通盛り程度の米が盛られた皿を受け取る。炊飯器の釜からしゃもじで思い切りよそって取りながら、及川が頷くまで量を減らす。
「ストップ！」
「唾入るだろが」
「ごめんなさーい」
「子どもかよ」
俺の手から皿を受け取って、及川はさっさとテーブルへと向かった。用意の済んでいる俺と一静、岩泉の皿が並んだテーブルに及川と花巻が加わり、広い部屋が窮屈な空間へと変わった。
「A、他なんかやることあるか？」
「いや、俺もそっち行くよ」
蛇口を捻って手を洗い、数度擦り合わせた後、流れる水の柱を切る。手をタオルで拭いて、四人の待つテーブルに座った。
「いただきまーす！」
「ちょ、声でけぇよ」
「スプーン、全員分ある？」
「あれ、俺のだけないんだけど」
「水いる？」
「俺持ってくるか」
頼む、と席を立った岩泉に水を持ってきてもらうことにした。
「そーいや、苦手なことまだあんの？」
「ああ、忘れてた。まぁ、そんなねぇんだけど、」
「得意なことは？」
「得意っつーか、料理は基本味見しない」
「マジか。だいじょぶなのか、ソレ」
「食えばわかんだろ」
冷蔵庫からミネラルウォーターを出して戻った岩泉が、俺にボトルを差し出しながら隣に座った。一静も花巻にスプーンを渡し、全員が食える状態。
「いただきます」
及川が音頭を取るように手を合わせると、他の三人も手を合わせた。さっとスプーンを手に取りルーと米を掬って口に運んだ。
「うま」
「え、市販のルー使ったよね？」
「使ったけどアレンジもしてるよ」
「なんだ、少し醤油？入ってんのか？」
「岩泉、せいかーい」
「Aん家の定番隠し味だな」
そ、と一静に笑顔を向けると、優しく笑っていた。
「ほら、さっさと食って寝るぞ」
「ワイシャツとかはお前らの勝手に洗ったから」
「まっつんできる男だね〜」
「Tシャツと短パン貸して」
「つか風呂も入らなきゃねぇだろ」
「お前らまとめて入れ」
「はーい」
ご馳走様、と言いながら食い終わった皿をシンクへ下げる及川に倣って、岩泉と花巻も立ち上がる。洗い物をしようと俺も立った。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります！こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます！ (2022年11月7日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...！いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます！！烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年10月6日 12時
