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学祭の話し合いが終わり、そのままHRになった。いつも通り端的に連絡事項が並べられていく。どれも進路に関するもので、お前らは受験生だ、と言い聞かされている気分だ。
「明日もサボんなよー。号令」
「きりーつ」
声に従って立ち上がり、そのまま頭を下げる。もう一度座って荷物を纏めていると、数名の女子が俺と一静を取り囲んだ。
「ねぇねぇ」
「堂島と松川さ、学祭の時ホールもやってくんない？」
「それか入り口でお客さんの整理！」
嵐のような勢いで俺と一静に口々に言う。要望はわかった。だが俺は調理に決まっているから、抜けていいものなのだろうか。
「一静は大道具だからいいとして、俺は調理の人数足るならいいけど」
「あ、それはもう他の子に聞いた！」
「根回し早いねぇ」
一静が呆れたように言うと、それに女子は自慢気な顔でピースした。既視感を覚え、苦笑いする。それに気を悪くしたのか、女子が眉間に皺を寄せた。
「なんで笑うの？」
「いや、ごめん」
「あぁ、似てたな」
「誰によ」
気が付いた一静まで苦笑いをするものだから、目の前の女子は不機嫌そうにピースしていた指を、俺と一静の眼前に突き出した。
「及川にさ、似てたの」
「はぁ？アイツよりずっとかわいいからね！」
「そういうのも似てる」
「確かに及川っぽいかも」
一緒にいた女子まで笑うから、当の本人は納得できずに臍を曲げた。
「違う。及川が女子っぽいだけで、うちは普通だから。そう！あいつが変なの！」
「それは否定しない」
「真っ当だな」
荷物を纏め終わり席を立つ。やはり女子らしい小柄な彼女と並ぶと、一静はよりデカく見えた。
「堂島って結構背ぇ高いよね」
「いや、そうでもなくね？」
「180超えてるやつらの中にいるから麻痺ってんじゃない？」
「サッカー部泣かせだよね」
ジロジロと俺を見ながら感想を述べる彼女らに、少しばかり居心地が悪くなる。
「まっつーん！Aちゃーん！お迎えに来ましたよー！」
「呼んでねぇよ」
「タイミング悪りぃな」
つい先程まで話題に上がっていたやつが、教室の出入り口から顔を覗かせていた。その顔は本当にウザくて、さっきの女子の顔なんて比じゃない。
「やっぱ似てねぇわ」
「そうか？」
「及川の方が100倍うぜぇ」
違ぇねぇな、と笑って一静はエナメルバッグを担ぐ。ふたりで「じゃあ」と言い残し、教室を出ようと歩き出す。
「引き受けてくれるんだよね！？」
「いーよ」
と手を振って返した。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります！こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます！ (2022年11月7日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...！いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです！！楽しみにしてます！ (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます！！烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年10月6日 12時
