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弁当の準備も、朝飯も食い終わって少しのんびりする。
朝練がないだけで、いつもの時間に起きてもこんなに余裕があるのか、とコーヒーを口に含む。苦味に顔を顰めるが、それが好きで飲んでいるから一静は俺を見て変な顔をする。

「苦いなら牛乳入れりゃいいのに」

「これがいーの」

「オトナぶっちゃって」

少し拗ねたような顔で俺を見て、カフェラテに口を付けた。

「一静の方がコーヒー似合うのに」

「似合う似合わないで選んでないから」

「飲んでみたらいいじゃん」

マグカップを差し出して、一静の手の中にあるのと交換する。一静のカフェラテも砂糖は入っていないから、ただ少しまろやかなだけ。

「んー、まぁ苦いけどいけるね」

「だろ?今度からブラックにしよ」

「いや、カフェラテでいいかな」

「なんで」

マグカップをまた交換しながら隣に目を遣る。一静は少し微笑んで手元に目を落とす。

「こうやって、交換すればいいからね」

「ヤラシーやつ」

ジト目で一静を見ると微笑むが、すぐに揶揄うような顔になり口を開く。

「なに、"はなぴっぴ"の真似?」

「違ぇよ。つかツッコミ損ねてたんだけど、"はなぴっぴ"ってなに」

コーヒーを啜って一静を見る。何も考えずに口走っていたからか、パッと答えは出てこない。

「え、テキトーに、ノリ?」

「お得意のやつね」

「別に得意じゃないけど」

拗ねた顔でカフェラテを口の中で転がしている。それがまたおかしくて笑ってしまった。

「何がおかしいんだよ」

「ごめん。かわいいからさ」

つい、と笑ったまま言うと、一静が束の間固まった。

「どした?」

「いや、」

なんでもない、と口では言うが、少し顔を赤くさせている。特に変なことを言った覚えはないし、よくあるやり取りのはずだ。

「いや、明らか変じゃん」

「なんか、なに、え、ムリ」

「なにが」

「待って」

言われるまま待つが、それでも言わない一静に痺れを切らし、空になったマグカップをシンクに置こうと立ち上がる。特に手を掴まれることもなく、そのままキッチンへ行く。

「なに、今度はどうした」

マグカップをシンクに置いて、ソファーへ戻ろうとすると、一静が空になったマグカップを持ってキッチンの前に立っていた。
手を伸ばすと、言わずともマグカップが差し出される。受け取ってシンクに置いた。

「なんか、普段そんなに気にしてねぇんだけど」

「うん」

「Aはよく平気な顔で我慢できるな」

なんのことか分かり苦笑いする。

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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 原作にない流れを書くこともあり、まだ展開が半端ですが、またペースを戻せるように頑張ります!こんな長い小説をここまで読んでくださりありがとうございます! (2022年11月7日 8時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - シャバ僧さん» そうだったんですね...!いつもお疲れ様です泣覚えて頂けて嬉しいです!!楽しみにしてます! (2022年11月7日 0時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャバ僧(プロフ) - しおさん» こちらこそありがとうございます!!烏滸がましいですが、スランプ気味で筆が乗らなかったため、更新が遅くなってしまいました……またコメントいただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 5人のわちゃわちゃかわいいですありがとうございます...!!! (2022年11月4日 21時) (レス) @page26 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャバ僧 | 作成日時:2022年10月6日 12時

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