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青城の公式WUが終わり、大岬が交替でコートに入る。特に見る必要はないが、スコアをつけるためにサングラスを外して、照明に目を慣れさせる。
「そのグラサン、どうした？」
「松川の母さんがくれました」
へー、と溝口さんはニヤけ顔で俺を見る。大体の言いたいことは察しがついた。
「お前ら親公認だからってあんま好き勝手すんなよ」
「もう同棲しちゃってるんで」
「手遅れか」
「でもそういうコトは卒業してからって約束してます」
俺の言葉に溝口さんは吹き出して、気管に入ったのか咽せ込んだ。
「大丈夫ですか？」
「大丈夫……あー、なんだ。まぁ、いいんじゃないか」
「ヤッター」
棒読みで言うとジト目で見られた。
大岬の公式WUも終わり、両チームのメンバーが整列する。
ホイッスルが鳴ると、声を張って挨拶を交わした。俺は監督と溝口さんに倣って、大岬の監督たちに一礼する。選手達が俺らの方へ走ってきて、監督の言葉に耳を傾けた。
「ーーいいな。あとは、そうだな。堂島。」
「え、はい」
「何かあるか？」
「あー、じゃあ」
監督に話を振られた。何も考えていないが、これだけで十分だろうと笑顔を向ける。
「お前らのバレーが好きだ。お前ららしく、
笑顔で言うと、3年連中は笑顔になって俺の頭をわしゃわしゃと撫でていく。
「よーし、じゃ今日もーー」
コートに入る直前。及川のいつものひと言で空気は変わった。
烏野と伊達工業の試合が終わったらしい。会場に響いていた伊達工業の応援がなくなり、
1セット目後半、及川のサーブだ。
ボールを数回バウンドさせながら、そこそこの声量で何か言っている。
「王者も、ダークホースも、全部食って、全国に行くのはーー
「ずいぶんカッコつけてんな」
「言ってやんな」
呟いた俺に苦笑いしながら溝口さんは言う。
そのあとも及川はサーブで連続得点し、セットを危なげなく取った。コートチェンジのために荷物を抱えて歩く。
「持つよ」
「大丈夫」
一静が俺の荷物を持とうと手を伸ばすが、それを避けるように身体を捻る。一静はムッとした。
「まだ2セット目も明日もあんだから」
「まっつん、Aちゃんは頑固だからやめとけば」
知ってるでしょ、と及川が言って不満そうな顔をしながらも一静は手を引っ込めた。
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シャバ僧(プロフ) - ひなさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張って完結まで書き切りますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2022年9月9日 17時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - コメント失礼します。この作品すごく好きです！画像もかっこいいですね。応援してます！ (2022年9月9日 0時) (レス) id: c76bd02e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年9月2日 21時
