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岩泉がドシャットされたことから、及川が何を耳打ちしたか見当がついた。同時に、菅原は見た目に反して面倒なタイプだとも。
「ドンマーイ」
「切り替えていけよー」
烏野のローテが回り、メガネくんのサーブ。国見が綺麗にレシーブし、及川の頭上へボールが運ばれる。センターから早いタイミングで一静が入ってきた。ボールを目で追っている一静の目の前に、10番くんの手が現れそれを叩き落とされる。
「外から見てた分、上手いこと対応してますね」
「だな。」
「まぁ、」
大丈夫でしょうけど、と呟けば溝口さんの表情が柔らかくなった。
「ドンマイドンマイ」
「次次ぃー」
声を掛ければ一静は俺を見て、少し拗ねた顔をする。それを見た及川がまた騒いだ。
「まっつん！！」
「帰ってからにするな」
「そうしてください！！」
「及川うるせ」
及川と一静を見るついでに烏野の方へ目を遣る。10番くんがわかりやすく視線を動かした。
「及川」
「なにさ！？」
菅原がサインを出していることを、ジェスチャーで伝える。理解した及川はころりと表情を変え、笑顔でオーケーサインを出した。他のメンバーに耳打ちしている。
「ナイスレシーブ！」
レシーブされ頭上に上がったボールを、及川は岩泉へセットした。岩泉が力強いスパイクを打つが、澤村に拾われた。
綺麗に上がったボールを見ながら、一静と岩泉は何かを待っている。
「飛雄じゃないんだから、神業速攻はないよっ！！」
「あ、マジか」
烏野相手、イコール影山セッターとなっているらしく、二人は合図を待っていたらしい。外から見ている分には整理できるが、プレーしているやつらは脳内の処理にかなり苦戦しそうだ。
そうこうしている間に、菅原は10番くんへトスを上げる。岩泉が反応したが、ボールはブロックから逃れ決まった。菅原と10番くんがハイタッチをしている。
「ここ一本切るぞ！！」
及川の言葉に、全員が気を引き締め直した。
取って取られてが繰り返される。
綺麗にレシーブされたボールを及川は金田一へセットする。センターからのクイック。10番くんが反応したが、ボールはコートに落ちた。菅原が何か言っているのが見える。口元を凝視するが、上手く読めない。
ローテは回り、及川のサーブだ。
あと3点で1セット目が終わる。
「来いやァァア！！」
坊主くんの声が響く。綺麗なフォームから打たれた及川のサーブは、リベロと坊主くんの間に刺さった。及川と目が合う。ふたり、口角を上げた。
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シャバ僧(プロフ) - ひなさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張って完結まで書き切りますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2022年9月9日 17時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - コメント失礼します。この作品すごく好きです！画像もかっこいいですね。応援してます！ (2022年9月9日 0時) (レス) id: c76bd02e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年9月2日 21時
