名探偵コナン「双子への挑戦状～始まりの刻」 (ページ14)

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11人目のストライカー～Episode3～ページ14

母さんと父さんはその日、手術の説明や、入院手続きで、大変だったらしい。
俺は、面会時間の朝イチで病院に向かい、柚葉が居るであろう病室へと向かった。

そこで俺が耳にしたのは病室から聞こえてくる父さん達の声だった。

柚葉が眠っているベッドの傍で聞こえてきたのは耳を塞ぎたくなる内容だった。

有「もう………柚ちゃんの足が動かないなんて嘘よね？……優ちゃん……」

優「………有希子……」

有「だって、あんなに新ちゃんとサッカーするのが好きだったのに、もうサッカーは出来ないって言われたらどんなに辛いか…」

1番楽しそうにしていたのは柚葉と新一が家の庭でサッカーをしている時だった。
2人とも小さい時からサッカーをしていた為、サッカーも上手く、運動神経も良かった。

その言葉を聞いてしまった新一は病室の前のドアにしゃがみ込み、1人泣いていた。
その声を聞いたのか、母さんと父さんが病室から出てきた。

新「うっ……母さん………父さん…………」

泣きながら必死で声を出した新一を見た有希子と優作は新一を抱きしめた。

新「うっ！うわぁ～～～……どうして、どうして柚葉なんだよ！」

朝の病院だと言うことを忘れて、新一は思う存分泣いていた。それを有希子と優作は否定しなかった。

有「新ちゃん………」

優「新一……………」

柚葉はまだ、目を覚まさなかったが、新一はずっと柚葉のベッドの前で柚葉の目覚めを待っていた。

それから数時間後_______

柚「うっ…………」

柚葉がうっすらと目を開けた

新「！？柚葉？分かるか！？」

柚「お兄……ちゃん？」

その言葉を聞いた瞬間新一は安堵で溢れていた。

新「良かった………柚葉！！ゴメンな！」

そう言うとお兄ちゃんは私を抱きしめてきた。

柚「え？なんでお兄ちゃんが謝るの？？」

新「だって俺が助けられなかったから……」

柚「あれはお兄ちゃんのせいじゃないよ！あっ！引かれそうになった子無事だった？」

新「あ、あぁ。良かったな」

柚「良かったぁ～！(ニコッ)」

その笑顔は今日見せた中で1番の笑顔だった。

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こんにちは！まあちんです。

新一視点だったり、柚葉視点だったりしていますが、お気になさらず。(ニコッ)