妖魔界からの救いの手 (ページ10)

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9…手作りの塩むすびページ10

貴「＿＿＿えっ！？本当に！？」

次「しー、聞こえてしまうズラ;;」

貴「あっ…そうだった！」

コ「…良いズラか？」

貴「う～ん…良いよ、騒がなかったらね！」

コ/次「分かったズラ！」

～

翌日…

貴「んー、朝か…」

私は、いつもより早めに起きた。ミシミシと音を立てながら、静かに廊下を突き進み外へ出た。

ギイィ…

家の隣にある古い小屋の戸を開けた。中に入ると、コマ次郎さんが起きていた。

貴「御早うございます(ﾆｺ」

次「！？御早うズラ！」

コ「…んんっ、ソフトクリーm…」

貴/次「…っ;;」

とても楽しそうな夢を見ているらしい。起こすのも可哀想だった為、もう少しだけ寝かせてあげようと思っていた時…

コ「…ズラ？夢だったズラか…」

コマさんは目を開けると、ゆっくりと体を起こした。

貴「コマさん、御早(ｵﾊﾖ)うございます(ﾆｺ」

コ「！？Aちゃん、御早うズラ～！」

貴「お腹すいていますよね？今、作って来ますね！」

コ「楽しみズラ～♪」

次「オラもズラ～♪」

～

貴「お待たしました～！」

コ/次「もんげ～♪」

コマさんとコマ次郎さんは、目をキラキラさせながら、手作りの塩むすびを見ていた。

貴「御免なさい…こんな物しか作れなくて…」

自分が情けなく感じた。お金持ちの人だったら、立派なご馳走が出すんだろうな…。本当だったら、コマさん達にも美味しい手料理を…。

コ「頂きますズラ～！パク…っ！？もんげー！？」

次「…兄ちゃん！？」

貴「どうしたの！？」

塩むすびを頬張ったかと思えば、突然謎の悲鳴をあげた。