Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ7)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:33,001 hit

7 ページ7

「…もう言わないでって、さっきは言ったけどね？」

「…ん？」

「もし、一緒になってなかったら、って。
ああいう言い方は嫌だけど、
また不安になったら、言ってね？」

「しょーくん…」

「なるべく、不安にさせないように、
気をつける、けど。
でももし不安になったら、そう言ってくれて良いんだからね？
そしたら俺、何度でも言うから。」

「…ん。」

「伝わるまで、何度でも言う。
智くんと一緒にいれて幸せだって、
何度でも伝えるからね。」

「ありがと。でも…。」

首に回ったままだった翔くんの腕をそっと外して、
身体に距離を作る。

目の前にある翔くんの大きな目を、じっと見つめる。

「伝わった、から。もう、大丈夫だよ。」

そう言うと少し頬を赤らめて笑ってくれるから、
そのほっぺたに軽くキスを落とす。

しあわせだ、おれも。

ベッドへ移動して、大人な時間を過ごしたあと
翔くんはすぐに寝息を立て始めた。

そんな翔くんの寝顔を見ていたら、こんな真夜中だけど
どうしても、描きたくなって。

枕元のボードに置いてあるメモとペンに手を伸ばし、翔くんの寝顔をデッサンし始めた。

なるべく音を立てないように、その絵を描き進める。

朝起きたら、君に見せよう。

どんな反応、してくれるかな？

少し恥ずかしそうにしながらも、
あのキラキラした笑顔で喜んでくれるかな？

そう想像しただけで、おれの心は踊って。

自分でも笑っちゃうくらい、単純。

きみがより喜んでくれるように

完成度の高い、絵にしよう。

そう思いながら、ペンを走らせた。