Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ39)

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「え？」

「翔ちゃん、そうやって
俺が誰となにしようと
いいよ、行っておいでって
なんも文句とか言わなかったでしょ？
ちょっとだけ不安だったんだ。女々しいよね。」

「え…」

「恋愛って、醜い感情たくさん生まれるもんだと、俺は思ってるの。
でも、翔ちゃんはそういうの全然ぶつけてこない。
それが、ちょっとだけ不安で。」

「それは…。」

「それが翔ちゃんだし、翔ちゃんの優しさだってこともわかってる。
それでも、不安だった。俺のことどう思ってんのかなって。
だから、「嫉妬してる」って言われて、嬉しかった。ゴメンね、こんなこと言って。」

何を言っていいかわかんなくて、
黙って、首を横に振る。

「嫌だった？俺があの人と会ってるの。」

「…。」

「今日だけは、言ってよ。
明日からはまた、翔ちゃんのしたいようにしてくれていいからさ。
今日だけはさ。」

今日だけは、ってニノが言ってくれたから
今日だけはいいんじゃないかって
自分の中の自分も言った気がした。

「…嫌、だった。」

「うん。」

「俺と、過ごすはずだったのに、って。」

「うん。」

「俺のニノなのに、って。」

「…うん。」

「俺だって一緒にいたいのに、俺だってたくさん喋りたいのに、
俺だって…」

言い終わる前に、身体が引き寄せられて
俺の身体はニノの小さな身体に収まった。