Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ34)

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「相葉くんてさ？」

「ん？」

さっきまでこの部屋が甘い空気でいっぱいだったなんて
思えないような雰囲気で
さっきと同じように隣同士で椅子に座って各々、
ぱらぱらと雑誌をめくっている。

「キスシーンだけ、結構嫌がるよね。」

「…え？」

本人に言っちゃったのは、初めてだったはずなんだけど…。

「いつも、俺がキスシーンあったりその放送日後に会うと
やたらとキス強請ってくるじゃん。」

「…うそ。」

「ほんとだよ？」

無意識、だ…
でも確かに、そうかも…。

「ごめん…」

「誰が嫌っつった？カワイイなーって思ってたけど、いつも。」

そんな顔が紅くなるようなこと、へーきで言うんだから、この人。

そんなこと、言うんだったら。

「じゃあさ。」

読んでいた雑誌をぱたん、と閉じる。

「ん？」

「もっかい、してくれる？」

「あのね、だからここ楽屋。」

「ちぇーっ」

「もう、流石にみんな帰ってくるでしょ！」

「じゃ、続きは今夜ね。」

「え？」

「家、行くから。帰ってくんの、待ってる。」

「いやいや俺、撮影だって。
何時になるか、わかんないよ？」

「オレ、明日遅いから。
大丈夫、キスしかしないから。」

「大丈夫って…。」

「もっと深いの、したいもん。
ここじゃ流石にできない…でしょ？」

「…何時になるか、わかんないからね？」

「うん、待ってる。ワガママ言ってごめんね？」

「ううん。いつも言ってこないから、
嬉しいよ、なんか。」

優しいんだから、まったく。

「甘いなぁ、潤くんは。」

「あ、でも寝かせてね？」

「…それ、フリ？」

「違うわ！」

「あはは、わかってるよ～」

.

オレの心が喜ぶキスをくれるのは、

世界中で君だけ。

きっと君も、同じだよね？

これからもずっと、心が蕩けるような

そんな、キスをしよう。