Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ31)

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「…あれ、相葉さんだけ？みんなは？」

「…タバコ～とか、電話～トイレ～とか、ソファでゲームしたい～とか
そんなこと言って出てったよー。」

「あ、そーなんだ。」

「うん。」

会話がひと段落すると、彼はオレからちょっと離れた位置の椅子に座った。

「…なんでそんなとこ座んの？」

「え、深い意味はないけど。」

「隣くればいーのに。」

「…そう？じゃあ。」

と言ってオレの隣の席へ移動した。

雑誌をぱらぱらとめくりながら、彼に話しかける。

「月9、どんな話なの？」

「好きな先輩に失恋するんだけど、その人を振り向かせる為にショコラティエになって奮闘する話、かな。ざっくり言うと。」

「ショコラティエってことはチョコ食べ放題だね！」

「食べ放題ではないけど、キレイなチョコレートがいつもいっぱい置いてあって、なんか良いよ。」

「…いーね！」

と、返事をしたところで
なんだか彼の視線を感じて、
顔を上げて首を捻った。

「なんかあった？」

「へ？」

「相葉くん、なんかあった？」

「なんかって？」

「嫌なこと、とか。」

「…なんで？」

「なんでって」

彼はオレの目を見つめたまま、言う。

「わかるよ、俺には。どんだけ相葉くんのこと見てきたと思ってんの？」

そう、この人には大抵、バレる。

「辛いことがあっても、みんなの前では笑ってよう」
がポリシーの、オレの笑顔を

彼は簡単に見破ってしまうんだから、参る。