Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ4)

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おれと違って、彼の恋愛対象は女性だった。

10代の頃から、何人かの可愛い元カノもおれは知っているし。

結婚とか、子どもとか
随分前からそういったものは手に入らないと覚悟していたおれと違って

いつか結婚するんだろうな、
いつか子どもも欲しいな、って
君は思っていただろう。

そんな君の未来をおれは奪った。

もちろんそれはお互い承知の上だっていうのも
わかってはいるけど、でも、

「ごめんね、しょーくん。」

「なにが…？」

「子ども、好きだろ、しょーくん。」

「…だから？」

ちょっと怖い顔になった、翔くんから目をそらす。

「このままおれと一緒にいたら、
しょーくんは子どもをもてないから、さ。
おれと一緒になんなかったら、普通に結婚して、普通に子どもができたかもしんないのに。」

「…っ！」

こんなこと、言わないほうがいいに決まってる。

なのに、止まらない。ガキだな、おれ。最悪。

「…って、思って。
そしたら突然、「子どもできました、結婚します！」
って言われたとしても、
おれは責められないなーって。
だけど、やっぱり嫉妬した。
勝手に妄想した、「しょーくんの結婚相手」に。」

笑っちゃうよね、と付け足した。

翔くんは黙って、おれの話を聞いていた。