Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ26)

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食事を済ませ、「そんなことしなくていいよ」と言われたけど皿洗いをして、
ソファに座る彼の隣に腰掛ける。

「ほい、お茶。」

「あ、ありがとうございます。
あの、ご飯、美味しかったです。ごちそうさまでした。」

「ほんと？よかったぁ。」

「体調、大丈夫ですか？」

「うん！もう全然平気！ほんとに辛かったら、誘い受けないしね。」

「そうですか、よかったです。
昨日、相当酔ってたみたいだったんで…。」

「ほんと、迷惑かけたね。ごめんよ？」

「いえいえそれは全然…。」

そう、ほんとうにそれは全然良いんだ。
俺が大野さんの口から聞きたいのは、
もっと別の話で。

「でも、家まで送ってもらっちゃったでしょ？大変だっただろうし…。」

そう。
家での話。

「…あの！」

「んー？」

聞かないと。
これが、聞きたかったんだし。

「家まで、送らせてもらったんですけど。」

「うん。」

「そしたら、大野さん家から…。」

「二宮？」

「…はい。」

「…そっか。」

大野さんは自分のグラスにもお茶を注いで、
喉に流してうるおした。

「で？」

「…え？」

「なにが聞きたいの？」

俺は、ふたりがどういう関係なのか、知りたくて…。

って、知ってどうするんだろ…。

それを知って、何になるんだろう。

…だけど、知りたいもんは知りたいんだ。

「…おふたりは、どういう関係なんですか？」

「どういう関係…って。」

大野さんは微笑んで、続けた。

「おかしなこと言うねぇ、松本。」

こんな風に、笑う人なんだな…

「おれがどんな人間か、知ってるはずでしょ？」