Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ24)

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なんとか大野さんに聞き出した部屋番号の場所まで行き、
大野さんをゆさゆさと揺らす。

「大野さーん。着きましたよ？鍵、開けられます？」

「んー…」

「…俺、開けますよ？」

あー。ヤバイ。

こんな状態の大野さんと密室でふたりっきり、なんて。

理性を保てる気がしない。
俺だって、酔ってるし。

帰ろう。すぐ、帰ろう。

そう思いながら、また鍵を鍵穴に差しこもうとしたとき

ガチャと鍵が内側から開けられる音がして
ドアが開いて中から一人の男性が出てきた。

「に…のみや…。」

「…おつかれ。」

「明日早いから」と、
打ち上げを途中で抜けて帰ったはずの二宮がそこにいた。

「なん…で…。」

「あーあーこんなべろべろになっちゃって。
松本、どーもね。あとは俺がやるから。」

「あ、うん…」

「じゃ、お疲れ。」

訊きたいことはたくさんあったのに、
ひとつも訊けぬまま大野さんの身体は二宮へ渡り
ドアを閉められてしまった。

なんで、とか
どうして、とか
頭の中をぐるぐる回った。

その日はずっと、考えていた。

大野さんと二宮は、恋人関係なのか？

それとも、大野さんが身体を重ねるうちの一人ってだけなのか？

どちらにせよ、普通の先輩後輩じゃないってことになる。

だから二宮、あそこまで大野さんについて詳しかったのか…。

いやまてよ、ただのルームメイトって可能性もある。

…可能性は低いと思うけど。

それでも、こんな気持ちのままでいたらいけない。
そう、思う。

その日は結局ほとんど寝れず、
朝日が昇ってからしばらくした頃

「昨日、大丈夫でしたか？」

とLINEをした。