Jealousy－今誰と何しているの？（ars×ars） (ページ22)

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それからも、稽古は続いて。

本番を迎えて、何公演もこなして。

大野さんの演技は毎回素晴らしくて、
舞台の評判もよかった。

俺はというと相変わらず大野さんを意識していて、
自分の気持ちに自分でも薄々…
いや、もう認めざるを得ないところまできていた。

だけど、そんな気持ちは言えるはずもなく。

大野さんは相変わらず、腰やら背中やら鎖骨やらに紅い花を咲かせていて。

しょっちゅう見る機会なんてないし、
男の裸をジロジロ見てるのもおかしいから
毎日確認してるわけじゃないけど。

でも見る度、新しい花が咲いていて。

その花を見つける度、俺の中で黒い感情が芽生えていて。

その花をつけた女は、誰なの？

あの女優？

あの料理上手な人？

それともまた、別の女性？

俺の知らない間に、あなたは一体
何人の女性と身体を重ねたの？

そんな嫉妬心と同時に、
心配になる。

そんなことしていて大丈夫なのか？

なにがあなたをそうさせているのか？

本当にただ、女遊びしたいだけなのか？

どうしても、そうとは思えなくて。

相変わらず時々、
一瞬だけ悲しい目をするあなたを
放っておけなくて。

千秋楽が終わったら、
ふたりで話そう。

大野さんをもっともっと、知ろう。

そう、決意した。